道の駅の敷地内にある人工池。公園と一体化した道の駅で、水辺空間をテーマに広い敷地の中央に池が据えられ、市場、レストラン、オープンデッキテラス、駐車場、公衆トイレは池を取り巻くように配されており、すり鉢の底にある池はどこからでも見えるようになっている。
浮島を浮かべ草地に囲まれた池は景観要素だけでなく、生物の生息空間保全や水質浄化の機能もあり、すり鉢状の構造から本来は雨水調整池と思われるが、これがじつによくできている。
また、池に浮かぶ浮島工は案内板によると最新の環境技術を導入して前田建設工業が寄贈したものだという。
ただ、池はかなり遠巻きに柵で立ち入れないようになっており、遠目に眺めるしかないのが少々、残念ではあったが、施設の性格上しかたないだろう。そもそもは隅っこに追いやられるのが常の殺風景な雨水調整池を、景観の主役として中央に据えただけでも素晴らしい。
道の駅は、ため池100選の久米田池をはじめ泉州の野池群の攻略拠点としてありがたい存在である。