水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

湯谷池(和歌山県和歌山)

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アプローチがかなり手強い池だった。下池にあたる新池から100mほど上流側にあるだけなのに、道は二つの谷をトラバースして激しく荒れているところも。オートバイごと谷にすべり落ちそうな思いをしながら、なんとかたどり着いた。
三方をなだらかな丘陵に囲まれたのびやかな湖面には、冠木門のような古い木製の樋門が顔を出している。さすがに現役ではないだろう。堰体には比較的新しい取水設備らしきものやコンクリート製の余水吐もある。
木製の樋門は一帯の紀の川流域の野池群において、いくつか見かけた。全国的に群体として確認しているのは、長野県の塩田平の溜め池群ぐらいなので貴重かと思う。
現場に釣り禁止看板はないが、アプローチ路入口に釣りなどの目的での進入は禁じる看板が立っている。事実上、釣り禁止と捉えた方がよいだろう。
兵庫県神戸や岡山県津山に同名の池がある。

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古い木造の樋門。


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洪水吐と取水関連の設備らしい樹脂製の管。


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アプローチ路。

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