水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

御牧原てらすの池(仮称)(長野県東御)

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木の杭を保管する屋根付きの資材置き場。支柱に救助用ロープボックスが設置されている。横には立入禁止の立て看板。この三点セットは御牧原の野池でしばしば見られる標準装備。

御牧原の野池群のひとつ。
この池を採り上げたのは、みまき野の野池の標準装備3点セットといえる救助用ロープボックス、屋根付きの杭置き場、立入禁止の立て看板がうまく一枚の写真に納まる構図がとれたからだが、杭の資材置き場は鉄骨でしっかり造られている。木杭にまじって鉄パイプもある。
釣り禁止自体を明示する池は少ないが、この池ではロープボックスに手書きで「つり禁止」とペイントされている。なかなか味わいのある筆致。
もうひとつおもしろいと思ったのは、この池に突き出した塩ビパイプ。水がちょろちょろと流れ出ている。池の流れ込みはこのパイプ?
近くに、御牧原てらすという宿がある。週一組限定で全力でその一組をもてなすそうである。目立った観光施設もなく、あまたの池が広がるだけのこの台地で一週間も過ごせるとしたら、何という贅沢な時間であろう。釣りができれば、いうことなしだけれど。
池の真下の地中深くでは、今、こうしているあいだにも北陸新幹線が猛スピードで通過しているかもしれない。

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