水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

山田池(愛知県阿久比)

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豊かな池である。それでも池の北側の丘陵地は切り開かれてニュータウンが広がる。立派な親水デッキまで設けられているように見えたが、立入禁止看板もある。
ちょうど看板設置の作業をしている人がいたので訊いてみると、この立派なデッキは災害時に消防用水や生活用水を汲み上げるためのものだということだった。
この改修の事業主体は愛知県で「法人事業税超過課税」なるものを財源にしたと看板に記されている。これは県の判断で事業税を特別に値上げできるというもので、愛知など大企業の多い都道府県だけに導入されていた。
看板にある「誰もが住んでみたい村に」という文字。その村は都市化に呑まれ、費用は企業が負担している妙味。

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阿久比の野池群。
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