水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

虹ヶ谷池(徳島県板野)

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円形の浮き島と、アメンボを見る楽しみ。

「あむすたらんど横の池」としてブラックバス釣りでは地元で親しまれてきた池であるが、訪れたときにまず驚いたのは、堰体前に浮かぶ円形の浮き島? のごとき不思議な光景。
ホテイアオイの群落のように見えるが、こうまできれいに円形にまとまるというのは、どういった力学のいたずらだろう。航空写真を確認すると、この円形劇場は位置が違っていて対岸の方に寄っている。浮いたまま池のあちこちをラピュタのように漂っているようだ。

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虹ヶ谷池はアメンボ研究者にとっては外来アメンボの生息地として調査されたこともある。
2001年に淡路島で発見された正体不明のマイクロサイズのアメンボが、研究者によって東南アジア原産のトガリアメンボと同定された。このトガリアメンボのうち無翅型という羽のないタイプがこの池で見つかった。
先日、大分県の池について読者の方からコメント欄に「土器探し」という視点をおしえてもらい目がひらく思いがしたが、今日またアメンボを愛でるという愉しみまで加わった。

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駐車スペース。
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マークした場所は駐車スペース。