高知県香美の旧物部村にある三つの池の存在を知ったのは、奥物部湖(永瀬ダム)を訪れたときだった。このダム湖でへらぶな釣りができそうなポイントを探していると、旧物部村の案内地図看板を見つけた。
ダム湖のさらに山奥に位置するらしいその集落に、男池、女池、神池という池が記されているのが目に入った。いかにも伝説と歴史がありそうな池の名前だし、山の上の集落という立地から行ってみたいと思った。日が暮れかかっていたので、翌日、出直した。
奥物部湖にかけられた鉄板を敷いた吊り橋を渡り、狭い山道をのぼっていくと、少し開けたところに小さな集落があった。
観光者の駐車場として指定されている場所は地元消防隊の拠点になっている建物のあるスペース。トイレもある。(下写真)
ここから分岐している枝道をだんだん畑を横目に上がっていくと、灯籠があり、柿の木があり、汗ばんできたころにコンクリートで完全に固められた釣り堀のような池が現れた。これが神池か。
じっくり案内板を精査してみると、「神池」は単に集落の名を表しているだけで、たまたまこの池の横に表記を配置しただけのようにも見える。
現場には特に案内はなく観光的な要素もない。水はきれいだが、底までコンクリート。ほんとうに釣り堀そっくりだ。ため池というより農業用の配水池か。錦鯉が泳いでいた。
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マークした場所は駐車場。航空写真に切り替えると、池が確認できます。