がまぬま、蟇沼。
蟇沼ではなく、釜沼?
八幡平湖沼群のひとつで、なだらかな頂上原野に穿たれた火口湖。
山麓にも同名の蟇沼があるが、そちらには沼の主の「蟇」(がま)と美女にまつわる伝説が残されていることや、頂上のガマ沼は火口湖であるので、「蟇沼」ではなく「釜沼」が転化したものと考えるのが正しいのではないかという地元研究者の見解もうなずける。
全国の名だたる火口湖に「御釜」「釜池」「湯釜」など「釜」の文字が与えられているが、この八幡平のガマ沼もそれにふさわしい規模と雰囲気をそなえていると思う。
すり鉢状の岸が一部崩れたのか、遊歩道側に賽の河原のような殺伐とした汀(みぎわ)を差し出している。
左が八幡沼、右がガマ沼。両沼の高低差が分かる。
コースの案内板。
沼から少し歩くと八幡平の山頂展望台に着くが、眺望というようなものはない。ただ原野が広がるのみ。
八幡平水辺マップの右上にあるのがガマ沼、右下に描き込んだのが蟇沼。
マークした場所は無料駐車場。(峠の駐車場は有料)