水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

永瀬ダム(高知県香美)

奥物部湖。
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真夏の湖水祭では、花火が湖面を彩る。

ダム湖名は「奥物部湖」で、この名を冠した湖水祭が毎年8月中旬に打ち上げ花火とともに盛大に行われる。ただ現地では地名から「大栃湖」と呼ぶ人もいるようである。
現地にあったダム案内地図看板には、この「湖水祭」よりも大きな文字で「へらぶな釣り」と記され、イラストまでついている。イラストはどう見ても、へらぶな釣りをしている人には見えないけど・・。

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国営や県営の多目的ダムとして、これはなかなかすごいことで、今でこそレジャー等、一般開放をしていこうという流れになってきたが、基本的にダム管理者側からすれば釣りなどで立ち入られるのは面倒なはず。事故でも起こされたら、というのが本音だろう。看板の古さからすれば、奥物部湖は数十年後の開放路線を先取りしたといえよう。まさに土佐の進取の精神である。
大型の多目的ダムで古くから、へらぶな釣りを推奨(?)している事例としては、鹿児島県の鶴田ダムが思い浮かんだ。ここではなんと、へらぶな釣りポイントだけを記した専用マップの看板がどーんと設置されている。

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さっそく竿を出したいと思ったが、どこから湖面にアプローチすればいいのか検討がつかない。
管理事務所の人が出てきて「ダムカード?」と問うてきたので、いえ、へらぶなの方ですが、とこたえたら、ブラックバス釣りをする人はよく見るけど、へらぶな釣りをしている人は見たことがないとのことだった。
ダム湖の湖岸路を一周してみたが、大栃公園周辺あたりだろうか。後日、別の池で会った地元のへらぶな釣り師から聞いた話では、永瀬ダムには確かにいいカタのへらぶながいるが、のっこみ期などシーズン以外は釣果をあげるのはなかなか難しいとのことだった。
湖周路は、とにかく狭い道がつづくので通行の際は注意が必要。
漢字が異なるが同音のダムとして、静岡県に長瀬ダムがある。

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堰体。堰体は駐車場とは反対側の右岸側が撮影スポット。
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湖岸の様子。
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堰体横駐車場と案内板。
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マークした場所は堰体横駐車場。トイレあり。