水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

中越地震の河道閉塞湖(仮称)(新潟県長岡)

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2004年の中越地震で、山古志村を水没させた堰き止め湖。

震災によって知名度が上がるというより、映像とともに日本中の人々に一生忘れない記憶として刻みつけられるような町や村がある。2016年熊本地震での益城町や、2011年の東日本大震災での南三陸町。
2004年に新潟県を襲った中越地震では、大規模地すべりが発生し河道閉塞によって生まれた堰き止め湖が山古志村の一集落を水没させた。橋も水没し集落が孤立したこともあって、連日、「山古志村」の名がニュースで叫ばれていた記憶がある。確か、当時のメディアはこの堰き止め湖を「土砂ダム」と呼んでいた。
現在、水没した橋の替わりに新しい橋が上に架けられた。集落へ行く道路は堰き止め湖をまわりこむように高いところを通り、山古志村は市町村合併によって小千谷市の山古志地区となった。
堰き止め湖の上流部に水没した当時の民家が残されており、近くには震災復興資料館「さとみあん」という小さな道の駅のような施設もあった。旧山古志村には「牛の角突き」と呼ぶ闘牛大会も見ごたえあり。山古志闘牛場は入場料2000円。
池に名前はついていないようだが、「旧山古志村」の名を冠するべきと思い仮称とした。

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マークした場所は直売所。