水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

日比谷公園の雲形池(東京都千代田)


2023年1月、十年に一度の最強寒波で「つららの舞い」

日本で三番目に古い装飾噴水の鶴がある雲形池。
2023年も寒波風物詩、池の鶴による氷柱(つらら)の舞いが出現。


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日本で三番目に古い銅製の装飾噴水

日比谷公園は都市公園百選にも選ばれた東京の表玄関の顔ともいえるセントラルパーク。公園内には武道館とならび昔の音楽ファンの殿堂ともいえる懐かしの日比谷公会堂が今はひっそりと立っていた。
園内には雲形池、心字池、噴水池の三つがあり、雲形池のほとりに立つと、銅製の鶴が天を仰ぎ羽を広げているのが目に飛び込んでくる。池端では多くの人たちが休んでいたものの、誰も鶴の口から水が噴き出していることに疑問をもっているようには見えない。イッキ全盛期に学生時代を送った自分としては、呑みすぎて噴射してしまっているおのが姿にかさねてしまい、どうもきまりがわるい。
そういえば当時も、このような状態を「噴水」とか「噴火」と呼んでいたような。
2017年のテレビ番組で池ができてから114年、初めての水抜きが行われた。確認された外来生物は鯉、アカミミガメ、クサガメで、在来種のモツゴ、テナガエビ、スッポン。メダカも自生していたのは個人的には驚きだった。
都内の中心でひっそりと在来生態系が守られていた。
しかし114年ともなるとさすがにヘドロが厚く堆積していた。新潟などの農業用ため池で定期的に行われている水抜きが、池環境の維持に利していることが実感できた。


日比谷公会堂。


池近くにあった古くて味のあるカフェ。


雲形池のようす。


広場。


噴水池。


案内板。


マークした場所は雲形池。