水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

一ツ瀬ダム(宮崎県西都)

ひとつせだむ。米良湖(めらこ)。
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九州最大のアーチダムは、九州最強の巨べらのメッカ。

あまりにも壮大すぎる。このダム湖に魅せられ家を建てて住んでしまったという釣り人がいるというのも、あながち都市伝説ならぬ水辺伝説でもなさそうです。あまりにでかく、あまりに厳しく、ほとんど何もできず、何も見ることができないまま、逃げるように帰ってきました。
さすがは九州最大・最強のダム湖とうならざるをえません。国道沿いにあるというのに、湖の全貌はおろか、まともな写真も撮れないほどに厳しい。これほど広大で急峻なダム湖に、釣り台を出そうと思う九州太公望の情熱には脱帽。茫漠としすぎて、木々のあいだから垣間見える姿を捉えるのがやっとでした。まあ、それだからこそ、九州、いや日本筆頭の巨べらフィールドということなんでしょう。

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スキージャンプ二基で減勢する。壮大な魅力。

堰体の特徴としては、上椎葉ダムとならびスキージャンプ式余水吐の国内代表事例のひとつ。特にこの一ツ瀬ダムではスキージャンプが二基設けられ、空中で二つの放水を衝突させて減勢するめずらしい構造がとられています。

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