水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

白石湖(三重県紀北)

【しらいしこ / 小浦の入海】

「幻の牡蠣」と称される「渡利牡蠣」が特産

白石湖は、紀伊半島の百名山である大台山を背負った汽水湖。豊かな水をもたらす巨大山塊とリアス式海岸がもたらす海の恵みの両方をいいところどり。と思えるが、生息する生き物にとっては大雨が降れば1週間以上、真水になってしまう過酷な環境。ここで育つ牡蠣はグリコーゲンを生きのびるために体内にグリコーゲンをためこむんだそう。
白石湖で産する「渡利牡蠣」(わたりかき)は、そのほとんどが地元で消費されるため「幻の牡蠣」と称され、牡蠣マニアならずとも一度は食べてみたい逸品。湖面には牡蠣養殖の筏が所狭しと並ぶ。
その筏の陰でまるまると成長した大型のチヌ釣りで人気のフィールド。チヌ釣り筏もある。

 

白石湖の形態と景観

志摩リアス海跡湖ベルト最大の湖か

志摩半島から熊野にかけての熊野灘沿岸に延々と続くリアス海岸には、多くの海跡湖がベルト状に並ぶ。日本最大の海跡湖ベルト地帯のなかでも白石湖は最大の湖沼。

白石湖の夜明け

2023年秋撮影。

山を背負った白石湖

2016年撮影。




 

近くの道の駅・・その名も「海山」



 

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