水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

中ノ谷池(神奈川県茅ヶ崎)

茅ヶ崎里山公園。
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親水レジャー&景観機能を併せもった雨水調整池。

中ノ谷池と書いて「なかのやといけ」と読む。
池の底全体が石畳で覆われており、平常時は浅瀬のようにゆるやかな水辺となっている。水ぎわに向かってスロープの遊歩道がついているのも公園の調整池としてはきわめて異例のことで、わくわくしながら下ってみる。
水辺の入口に看板が立っており、それによると子どもが水の中に入って遊べるように設計されているようだ。(ペットの水浴びおよび生き物の持ち帰りは禁止)

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池のインレット側も親水機能をもった人工のせせらぎになっており、水路はすぐに斜面に沿って丘をかけのぼる。たどっていくと丘の上の売店を兼ねたパークセンターに出た。振り返ると丘の斜面に沿った大型のすべり台で親子連れが遊んでいた。

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池の下流側からポンプで丘上の源流部まで汲み上げて循環させることで池の水深が一定以上にならないようにしているようだ。ちょうどポンプ車を池に横付けし、公園管理者のおじさんがやって来た。ホースをスロープに沿って長々と引っ張り出しはじめた。
訊ねてみると、石畳に付着した苔を高水圧で洗い流すのだという。
子どもが苔ですべってケガでもしたら、管理責任を問われかねない時代。調整池に親水機能を持たせることは素晴らしいことだが、維持管理は大変だという実情を垣間見た。
茅ヶ崎里山公園内には名前が付いている池が、他に二つある。
大駐車場あり。(土日有料)


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マークした場所が駐車場。