桜小路公園。
絶滅したはずの固有種、奇跡の復活劇。
地元・鵠沼の郷土愛が守ってきた二つの蓮池のうち北側にある第二蓮池は、水上デッキや親水護岸が設けられたミニ公園になっており、魚やザリガニ釣りが公認されている。（※ルアー釣りは禁止）
住宅地内の小さな池なのに釣り公認とは驚きであるが、子どもたちに水辺とのふれあいの場を残そうという地域住民の心意気を強く感じた。
水上にはたくさんの蓮が生い茂るが、特定外来種植物のアゾラ・クリスタータによる被害のため花をつけなくなり、地元ボランティアによる懸命の駆除活動が継続されている。第一蓮池の方は努力が実り、蓮の開花を楽しめるようになった。
また、長く絶滅されたと思われていた藤沢メダカの最後の生き残りは、1953年に地元の池田正博氏がこの池で採取し自宅の庭池で飼っていたものの子孫である。1995年に研究機関によって最後の藤沢メダカと認定されるまで40年にわたり小さな庭池で生きのびてきた。まさに奇跡の復活劇。このメダカを繁殖させたものを第一蓮池の方で試験放流している。
マークした場所は第二蓮池の公園。
