【徳山ダム。とくやまこ。徳山ダムサイト公園】
完成まで半世紀。日本一の水量と161mの堰体を誇る壮大な人造湖。
事業が計画されてから完成まで半世紀もの時間を費やし、ダムによって出現した貯水池の水量はなんと浜名湖の2倍で、人造湖としては日本一の湛水量。この広大な貯水池はピーク時には2000人以上の村民が生活していた徳山村をまるまる呑み込んだ。
ロックフィル式の堰体高は161m。まるで石の要塞である。同型式のダムとして日本第二位、ダム全体でも国内三位の高さを誇る。
ダム種別としては水資源機構が管理する多目的ダムだが、計画当初は建設省、次に電力ダムとしての機能が重視されたため電力会社が、その後、伊勢湾台風の甚大な被害を経て洪水調節機能が最重視され建設省に事業主体がもどった。多目的ダムという種別に限れば、堰体高は日本一となる。
堰体のわきに徳山ダムサイト公園があるが夜間は閉鎖。これだけ広大な湖でありながらレジャーフィールドとしての開発はほとんどなされていない。ダム湖上流域でアマゴ、イワナが釣れるがダム湖をボートで縦断するしかアクセス手段がない。それでも少なからぬ釣り人が入渓している。ダム湖自体には過去に事業目的で大量のブラックバスが放流されたという話もある。
徳山ダム公式サイトでは、洪水吐からの放流のドローン映像やリアルタイム画像などを公開。毎年ゴールデンウィークには観光放流も行われている。
近くの二つの道の駅では、徳山ダムカレーも。
マークした場所がダムサイト公園入口。