水辺遍路

実踏・日本の湖沼 5,950湖

ため池とダム

ため池の総数は約21万。ダムはおよそ3千。

ため池は農業文化とのつながりが深いこともあり、歴史上、農業の先進地域だった近畿地方と中国、四国地方で全国の7割を占める。全国のため池の7割は江戸時代以前に造られた。

産業構造の変化や多目的ダムの建造によって本来の役割を終えたため池は、宅地造成によって埋め立てられるケースも少なくないが、生物の生息・生育の場所の保全の目的や、住民の憩いの場として公園化されるなど、新たな役割のもとに現代に引き継がれているものもある。

堰堤の高さとダムの定義

現代日本では、構造によらず堰堤高15m以上のものをダムと称している。よってそれ以下のものが基本的にため池ということになる。
いずれも何らかの形で人の手が加えられており、完全に天然のものはない。
ダムは河川法に基づき国交省、自治体等が維持管理し、ため池の整備は農水省が行っている。

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(絵:市原千尋)

ため池のタイプ

ため池には大きく分けて山を利用した「谷池」と平地に造られた「皿池」とがある。農地が広大な場合、谷池でためた水を皿池に導水して小分けして利用するので、各ため池は水路で結ばれていることが多い。当ブログでは公園化されていない池を「野池」と呼んでいるが、厳密には谷池を指す「山池」という語に対する皿池の同義語が「野池」のようである。

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(絵:市原千尋)

日本最古のダム式ため池

日本最古のダム式ため池は大阪府大阪狭山市の狭山池。なんと7世紀前半の築造で、日本書紀や古事記にも記述が見られる。
bunbun.hatenablog.com

日本最長の堰堤をもつため池

全長4,178メートルにおよぶ堰堤は溜め池としては日本最長を誇る。「全国ため池100選」にも選定。
bunbun.hatenablog.com