【しゃかがいけ。紫金山公園】
吹田を代表する行基作の溜め池
空海と並んで池造りのスーパースター行基さんが手がけたとされる奈良時代築造の溜め池。大蛇伝説、鴨の猟場としての歴史もあり、現在は名神高速道路が池の上を通り、吹田の歴史を見つめてきた池だ。
池の面積は最盛期は現在の3倍近い大きさだったというから、吹田を代表する溜め池といえるだろう。
池の周囲は紫金山公園として整備されており、駐車場もある。
地元では昔からへらぶな釣り場として知られていたが、現在は釣り禁止措置がとられている。とはいっても今も、へらぶな釣り師、鯉釣り師、バサーともに入釣者は引きも切らない。
安全に釣りなどができる親水エリアを設けるなど、都市公園としてさらに市民に愛される方法が見つかるといいのだが、皿池タイプの池ではなく堤構造をもつ本格的なため池で水面までの比高が大きいことから、安全性の確保が難しいと判断されたのだろう。行基さんの開いた池だけに、末永く多くの人に愛される池であってほしい。
水面との比高が大きな住宅地内の池でありながら、釣り場としての開放がなされている新潟県長岡市の黒川第二防災調節池のような事例もある。
マークした場所は駐車場。