【おおさがみちょうせつち。越谷レイクタウン】
「レイクタウン」という駅までできた大出世の調節池。
池名に「相模」が付くので神奈川県の相模川を想起させるが、まったく関係なく、埼玉県に設けられた洪水調節用の大規模調節池である。池を中心とした大型ショッピングモールと親水公園があり、越谷レイクタウン駅という駅まで新設された。調節池としては異例の出世をした存在といえるだろう。
東京ドーム50個分にあたる広大な敷地に調節池を取り囲むように大型ショッピング施設と、大相模調節池親水公園という親水空間を共存させている。
スローガンは「新しく水との共存文化を創造する都市」。
河川事業と土地区画整理事業を一体的に行い、長年、浸水に悩まされていた負の要素を「レイクタウン」というプラスの価値に転換した都市デザインの好事例である。
池の水辺に親しめる遊歩道だけでなく、噴水、カヤック乗り場の桟橋まであって驚いた。さすがにカヤック桟橋の利用はフリーというわけではなく、事前の会員登録と当日利用届が必要。
調節池とはいえ、スケールが大きく常時湛水されていることもあり、生息魚類はかなり大型化しているようだ。水面を割って出る魚の大きさに驚いたが、吐き出し側にはメーター級に迫ろうかというハクレンかソウギョかの死骸もあった。
釣り、ドローン、ラジコン船、水鳥への餌やりは禁止。
首都を守る巨大プロジェクトの調節池だけあって、吐き出し口は全面スクリーン付きの巨大水門。ゴミ除去装置付き。
マークした場所はカヌー桟橋。