水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

赤浦潟(石川県七尾)

あかうらがた。
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海→汽水湖→淡水湖と変遷した七尾最大の湖沼。

七尾湾に面し、湖周4.4kmは七尾市最大の湖沼
汽水湖であってもおかしくない立地だが、海とのあいだに水門が設けられ淡水化されている。
とはいっても、太古には縄文人の暮らしを千年にわたって支えてきた海の入り江で、その後、海跡湖となり、また海に戻ったりして、昭和のころまではチヌやボラが牡蠣の養殖棚のあいだを泳ぐ汽水湖の状態だった。
フラットな平地にあるので岸辺の大半は足場もよく、どこからでもいらっしゃいといった感じの包容力が魅力。
水質悪化が問題となった時期もあったが、浮き島を置いて動植物のすみかを増やすなど環境活動が行われ、多くの野鳥も戻ってきた。また、池畔の親水整備も行われ、浮き桟橋、駐車場、トイレを備えた赤浦農村公園が初めて訪れるビジターには分かりやすい。
釣りの対象魚は、鯉、へらぶな、および冬期はワカサギ。漁業権が設定されており遊漁料が必要。
湖畔に赤浦温泉。

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2014年撮影。


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親水護岸。奥に浮島が見える。


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コンクリート護岸部分もフラットなひな壇が設けられている。


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七尾の野池群 ver1.0(2018年作成)


マークした場所は赤浦農村公園の駐車場。