水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

笹下釣り堀センター(神奈川県横浜)

崖線横のくぼ地の地形にびっしりと住宅が。ここに六つの池があった面影はもうない。(2024年撮影)

横浜の住宅地の中。味のある釣り堀も閉園に

落ち着きのある住宅街、洋光台。起伏に富んだ住宅地と霊園とを隔てるこじんまりとした谷に、ひっそりとかわいらしい池が6つ。そんな笹下釣り堀センターも閉園に。


2014年レポート

へらぶな釣りの他、ファミリー向けのキンギョ釣りもできる。
大きい池はメーター規定があり9尺で底がとれる。ただし、この池は鯉も混泳しており、大きいものでは70センチ級も上がっているので油断ができない。へらぶな狙いで道具を守るなら宙釣りの細ハリスが無難であろうか。
桜の季節に電車釣行をした。

道具はすべて45リットルのバッグひとつに収納。グレゴリーブランドのスタッシュダッフルは、ふだんはスポーツクラブや旅行用のバッグとして利用している。ショルダーハーネスが調節しやすく、さっとリュックに変身する。
最寄り駅のJR根岸線・洋光台駅から釣り場までのおよそ1.5kmはランニングで行ったが、余計なバタつきもなく問題なし。未使用時は付属の収納バッグに納めると1リットルペットボトルほどの大きさになる。軽量でありながら生地は薄すぎず厚すぎず、ハーネスで容量調節も可能な優秀なダッフルバッグである。

これらの道具と一眼レフカメラがすっぽり納まり、まだ余裕がある。SLIKロゴのバッグは、7尺、8尺、9尺の釣り竿3本と、竿受け、針外し、浮子ケース、ハリスケースが納まる。竿ケースではなく、もともとはカメラの三脚バッグである。47cmという長さが、内容物に過不足なくフィットし、ダッフルバッグにもすっぽり納まるのでいい感じだが、ファスナーがフルオープンではないのが誤算で、少し使いかってが悪い。


笹下釣り堀センターは、へらぶな釣り場としてはめずらしく、時間単位で釣り券を購入できる。2時間で、3つの池をまわることにした。

最初の池は小さいながら断崖に向かい合うプチワイルドなへらぶな専用池。ルアーマンおなじみのメガバス社製の振り出し式の七尺の釣り竿「利休」を投入。

すこぶる魚の密度が濃く、一投目から浮子が暴れてなじまない。
魚影が濃すぎて難しいというのは、なんという贅沢であろう。つい数日前は静岡県で1時間に1回アタリがでるかどうかといった野釣り場にいたので、意識のギャップが大きい。魚を寄せないよう両グルテンにして小さくエサ付けするが、それでも浮子は落ち着かない。
やっと釣れたと思ったらスレ。次もスレ。食いアタリがとれるまで、時間がかかった。


次は鯉とへらぶな混在の大池に移動。この池は同釣り堀ではいちばん規模があり深さもあり2.5mほど。

初投入となるメガバス社製の九尺の振り出し竿にチェンジ。


同じ「利休」ブランドの長さ違いながら、朱色の七尺に対して、九尺は素朴な竹竿風。
小継ぎ振り出しの竿にはめずらしく胴調子。鯉がかかると満月のように竿がしなった。底を切っても顔を出すのは鯉ばかり。大事な竿を折られる前にと、へらぶな底釣り専用池に移動することにした。

底釣り池では再び七尺。こちらでもやはり浮子は動きっぱなしだが、アタリを絞って、八寸ほどの美形へらぶなの顔を見ることができた。


釣り場のおかみさんは気立てがよく、笑い声が響くと場がなごむ。帰り際、「金魚池も奥が深いですよ。次はぜひ」とのこと。
金魚池では、風流なタナゴ竿と繊細な仕掛けを使っての釣りが美しかった。

1時間700円
2時間1200円
3時間1700円
1日2600円
9:00〜(土日祝は8:00〜)
月・火定休
アクセス路は住宅街の狭い道で少し分かりにくいが、駐車場は24台分ある。
>オフィシャルサイト

【関連】
モバイルへらシステムを考える(3)竿(メガバス社製一風竿「利休」) - カイゼン生活


<施設・設備>
管理小屋、駐車場24台


(オフィシャルサイトより抜粋)


マークした場所が駐車場


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