【しのぶいけ。水城公園(すいじょうこうえん)】
歴史の、そして映画の舞台となった失われし巨大湖の痕跡。
野村萬斎主演の映画『のぼうの城』の舞台となった忍城。その外堀跡を中国江南水郷式造園の手法で公園化したのが水城公園である。
市街地を含むこの一帯はかつては巨大湖だった。昭和初期に埋め立てられ今の姿になったが、ロストレイク「忍沼」のわずかな痕跡として残されているのが、しのぶ池。ホテイアオイで埋め尽くされた「あおいの池」が道をはさんで並び、庭園内には錦鯉の池もある。ほか本丸側に掘がわずかに残っている。
しのぶ池の水は少し高台になった庭園の錦鯉池から人工渓流を経て流れ込んでいるが、他にも流入路らしき水路もあったが複雑である。井戸水をポンプで汲み上げて池に放流しているとの話もあった。次回の訪問時に確認してみたい。
流出河川は忍川(おしがわ)。
釣り公認。護岸も素晴らしく市街地最強の釣り場。
しのぶ池は釣りが公認されており、多くの太公望でにぎわう。対象魚は、へらぶな、鯉でカタもよい。リール釣りは禁止。
水面も近く釣り人にやさしい護岸で、思い思いに竿を出せる。コンクリート護岸も一部には見られるが、多くは木杭を並べた護岸で芝生の緑とあいまって抜群の雰囲気。コストはかかるが木杭護岸はぜひ維持してほしいものだ。
平日から釣り人は多いが、ベンチや遊歩道のついた中堤や道路側でも釣りが可能なので、自分の時間をのんびり楽しめる場所を見つけることはできるだろう。ただし開けた水辺空間なので風には少し弱い。自転車でやって来る釣り人も多いが、池の南側に駐車場が整備され、クルマでの釣行もしやすくなった。
市街地化して今はなき忍沼のわずかに残されたよすがを、しのぶ池、外堀跡とたどりながら忍城本丸跡に造られた郷土博物館の方へも足をのばしたい。
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ゼリーフライ。単に「フライ」というものもあるが、行田のご当地名物、というよりは全国シェア8割を誇る足袋の町・行田で、昔から女工さんたちに愛されてきた手軽なおやつ。ゼリーもフライも言葉のイメージとはまったく関係なく、フライはお好み焼きみたいな感じで、ゼリーフライは衣なしのコロッケのようなもの。昔から女性が文化を引っぱってきたんですね。
マークした場所が駐車場。