水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

青蓮寺湖(三重県名張)

【しょうれんじこ。青蓮寺ダム】
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名張といえば全国で名をとどろかせた名酒・而今(じこん)の蔵元をまず思い浮かべるようになったが、昔は名張毒ブドウ酒事件(1961)だった。世間の耳目を集めた事件に冠せられる地名は、長くイメージとして残ってしまう。而今の登場で名張に対する先入観が塗り替えられたのは幸いだった。
酒があるところに良水あり。ただ仕込み水だけでなく、米を育てる水にも注目したい。良い溜め池があるはずだ。名張を代表する池といえば、ここ青蓮寺湖。多目的ダムであるが、かんがい用としても利水されている。
市街地からも近く、湖の西側の山にはニュータウンも。古くからエレキを含むボート釣りもオーケーの老舗バスポンドとしても知られている。ただし遊漁料が必要で、フローターは不可。ボートスロープも整備されている。
堰体の方も個性的で、アーチ式ダムはダム好きも目を細める一基だろう。
水源をたどれば紅葉の香落渓温泉があり、尾根を隔てた西隣の沢には、「うちを連れて逃げて」の帯コピーが鮮烈な直木賞受賞作の舞台でもありタイトルでもある赤目四十八滝。
ダムサイトに駐車場、トイレ。ほか親水広場、遊歩道あり。

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遠目に見るとアーチ感は希薄だが、近づけば近づくほどダイビングアーチ感が強まる。水色のゲートが初代ガンダムっぽい
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オリフィスゲートとキャットウォーク。ダム壁面にへばりつく管理小屋がスリリング。スライドゲート下のキャットウォークは、大放水時には「裏見の滝」状態か?


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ボートや釣りなど湖面利用に関する案内。


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ダム脇に設けられた管理用のインクライン。ドルフィン号と名付けられたケーブルカーのような乗り物がかわいい。見学会などで乗ることもできるようだ
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赤いボタンを押すとダムの案内が放送される設備。親切。


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ダムサイト駐車場(トイレ付)と、ダム天端



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案内板


マークした場所が堰堤側の駐車場


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2013年撮影