豪快な景観の川釣りと舟宿情緒。
へらぶな、ブラックバスともに豪快な野釣りの醍醐味が味わえる喜多方の川前。
猪苗代湖から日本海に流れる雄大な阿賀川の古来の姿を残す馬蹄型の三日月湖で、右岸は山、左岸は台地の深い原生林が湖面に近づく者を厳しく阻む。
蛇崩山と高館山のあいだを抜ける県道16号線の峠近くから「へらぶな川前」の看板に従って脇道に入ると、ジェットコースターのような七曲がりのヘアピンカーブを下って舟宿のある川岸近くに。
このヘアピンカーブは人生で経験したヘアピンカーブの中で、もっともタイトだった。それでも昔に比べれば道幅が広くなったというから驚きである。道路事情が良くなる前の釣り師は、電車を乗り継ぎ、駅からはるばる歩いてやって来たという。
それほどに釣り師を惹きつける名釣り場ということだろう。現代はクルマでのアクセスが可能になったとはいえ、駐車スペースや岸の状態を考慮すると舟宿の力を借りずに自力での釣行は困難である。
水深2〜3m。和舟に水棹というスタイルが川前の情緒に似合う。
入漁料700円。
マークした場所が舟宿への入口
2013年撮影