水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,000湖

一碧湖(静岡県伊東)

いっぺきこ。大池。
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「伊豆の瞳」は、伊豆半島筆頭格の天然湖。

伊豆半島では数少ない天然湖で「伊豆の瞳」と呼ばれる。周囲が森に囲まれた円形の大池と、湿地状の沼池の二つの性格の異なる水辺からなる。大池の成因は10万年前の噴火による火口湖。
一碧湖の魅力はその表情の豊かさだろう。ヨシが生い茂る沼池から大池側に進むと石組護岸沿いの遊歩道。水面に躍動するような波紋が立つ。のぞきこんでみるとオイカワだった。岸ぎわに身を潜めるようにしているのは大きなブルーギル。毛鉤を落とせば簡単に釣れる。

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湖面におおいかぶさるような木々のトンネルを抜けると、視界が開け芝生の小庭のような岸辺が現れた。こじんまりとしてプライベートビーチのような雰囲気。ここにある案内板には、火山による一碧湖の成因と、村人を水中に引きずりこんで怖れられた「大池の赤牛」の伝説が記されていた。あひると遊んでのんびり過ごす。

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以前はここでウェーディングしているフライマンを見たことがある。オイカワ狙いだったのだろうか。アヒルにパンくずをやろうとすると、先に魚に奪われるといって娘が嘆いていた。水面をのぞきこむと、パンくずの噂を聞きつけたのだろうか、二尾の大きな錦鯉がゆっくり横切っていった。

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ここから先は入り江になった浅瀬のそばを歩いていく。この浅瀬は大室山の噴火の際に溶岩が流れ込んだことによって、十二もの小島とともに生まれた。
十二連島の奥に赤い鳥居も見えるこのあたりは一碧湖でいちばん好きな場所だ。貸ボートで島のあいだをくぐり抜ける小探検は、幼かったころの娘も心にもしっかりと残っているようだ。

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左手に見えるのが十二連島。


ビーチの奥にはヨシ群落があり、一碧湖の魚たちの産卵床にうってつけの場所。火口湖にもかかわらず魚影がとても濃いのは、こういった偶然がかさなった地形の恩恵なのかもしれない。
ここから先の遊歩道は再び木々のトンネルの中に入り、売店やボート桟橋のある百景園まで緑の中をくぐっていく。

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「カタの一碧」と称されるへらぶな釣りの名所。ボート遊びも。

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一碧湖は釣り場としても有名で、早霧湖とならび伊豆半島を代表するへらぶな釣りの名所。釣り師のあいだでは「カタの一碧、数の早霧」とも語られ、体高のある美しいへらぶなを深場から引き上げる醍醐味があるが舟釣りが主体となる。独特の三本の水棹で固定するのが一碧湖スタイル。
釣り用の貸ボートのほか、遊覧用の手漕ボート、スワンボートもある。
バス釣りも入漁料必要。ボート類、ラジコン禁止。

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駐車場と案内板
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マークした場所が駐車場

bunbun.hatenablog.com

写真アーカイブ

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