水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

上鴨池(愛知県大府)

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そこに映ったものの正体は?

大府の鴨池は、個人的にはライギョがいるという釣り雑誌の情報がずっと心に残っていた池です。
上下二段の池で住宅に囲まれ、アクセス路は1.5車線の生活道のため2012年の初訪問時は写真1枚撮るのがやっと。
2016年、小型オートバイで再訪。しかしフェンスで囲まれ釣り禁止の看板が。
フェンスごしにカメラを構えると一羽の鳶がさっと水面をかすめ、とっさにシャッターボタン。
帰ってから写真を見ると、水面に映った鳶の影とは別に黒い魚影らしきものが。鳶の大きさとの比較、形状からメーター級の雷魚か!? と色めきたつ。
写真を拡大してみても正体はいまひとつ。しかし見れば見るほどモンスターライギョに見えてくるし、鳶がとつぜん低空飛行をしたのも、この魚影に反応したせい? などと妄想がふくらみます。
巨大魚の魚影写真といえば体長4m!の浪太郎ですが、あれも正体はいまだ分かっていません。「ライギョの鴨池」という積年の思いが、この1枚に結実しただけで、じつはただの沈んだ木?
「人は自分の見たいものを、そこに見る」
しかし人間の視力をはるかに越え、妄想もない鳶は見たものを、そこに見ただけかも。


上の写真の一部拡大。色調は魚影が見えやすいよう加工しています。
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上池(左)と下池との境には生活道が通る。
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インレット側。2012年撮影。

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