水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

見次公園の池(東京都板橋)

みつぎこうえんのいけ。
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湧水を水源とする都市公園池

首都高速、中山道に囲まれ首都の激しい交通の谷間にぽっかりとオアシスのように立地する公園池。見次山とも呼ばれた台地の崖線から滲みだした湧水が水源となっており、原始・古代から人のなりわいがあったことを数多くの遺跡が示している。
池の周囲が公園化され、釣り、ボート遊びができる都市オアシスとなっている。

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釣りとローカルルール

へらぶな、タナゴ釣りが公認されている池として都心では貴重な存在。魚影も濃く、冬場でも浮子は動く。護岸も釣り台を置きやすい形状。
なお、2013年に聞いた地元の釣り人の話では、月曜日は釣りはお休みしてほしいとのこと。そのような看板や案内は見当たらなかったが、一週間に一度、魚を休めるためのローカルルールとして定着しているようだった。2021年の再訪では、月曜日釣り禁止の看板が区によって設置されており、正式なローカルルールとなった。ほか、リール釣り禁止。

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遊漁料請求詐欺事件も

これ、意外に全国的な池問題だったりする。
私も各地で何度か請求されたことがある。

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薬品で樹木を枯らす事件

さすが都会。思いも寄らぬ池事件があるものだ。

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板橋区でボート遊び唯一

板橋区で唯一ボートあそびができる水辺公園でもある。当然ながら釣りをしている浮子のすぐ先に黄色い歓声とともにボートが近づいてくることもあったりするが、それはそれでご愛敬。
2021年は土日祝のみ、冬期以外のシーズンの営業。

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地形

台地に囲まれており、古代から湧水に恵まれ人の営みがあったことが遺跡群からもうかがえる。

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池の生命維持装置

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池の南側(首都高速下)に、水門付きの吐き出しがあった。またポンプ制御盤も。現在は地下水をポンプで汲み上げることで水質を保っているようだ。噴水も水質維持の曝気機能を担っているのだろう。

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アクセス

駐車場はなく、公共交通機関でのアクセスが主となる。


 

案内板

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Googleマップ