水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

別所沼(埼玉県さいたま)

別所沼公園

僕は、窓がひとつ欲しい。
そしてその窓は大きな湖水に向いてひらいてゐる。湖水のほとりにはポプラがある。お腹の赤い白いボオトには少年少女がのつてゐる。湖の水の色は、頭の上の空の色よりすこし青の強い色だ、そして雲は白いやはらかな鞠のやうな雲がながれてゐる、その雲ははつきりした輪廓がいくらか空の青に溶けこんでゐる。
  (中略)
僕は室内にゐて、栗の木でつくつた凭れの高い椅子に座つてうつらうつらと睡つてゐる。タぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。
(立原道造草稿「鉛筆・ネクタイ・窓」)


さいたま新都心のほぼ中心部、浦和駅から1.5kmというぜいたくな立地の老舗的な公園であり釣り場。
地元は15尺程度のドボンで、ふな、鯉を狙う人が多いようだ。公園に駐車場はあるが障害者用を含めて2台だけ。
リール・ルアー釣りは禁止。ラジコンも禁止。



岸は丸太風の護岸。水面が近く釣りはしやすい。