水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

入笠湖(長野県富士見)

にゅうかさこ。

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2011年7月の入笠湖。この年、オンエアーされたドラマ『それでも生きていく』の主舞台「三芙根湖 」こそ、この池

入笠山の標高800m前後の山裾にある湖周800m級の池。
かんがい用ため池をベースに、風光明媚なへらぶな管理釣り場として一時代をつくった。
初めて訪れたのは2011年だったが、釣り宿は閉鎖されて廃墟の静けさだった。じつはこの年にオンエアーされた瑛太さん主演のテレビドラマ 『それでも生きていく』の主舞台がこの池だった。ドラマの中で主人公は湖畔の舟宿に住んでいるという設定。この舟宿は三平ロッジといって、へらぶな釣り場だったころは宿泊客を受け入れ、釣り場も管理していた。ロケは前年に行われていたのだろうか。訪れたときは、ドラマのことも、まったく知らなかった。
堰体には洪水吐もあるが、両岸に据えられた膨大な席数の釣り桟橋も朽ちはじめていた。2011年時点では、へらぶなの魚影はあった。堰体から竿をだせば、廃墟感を楽しみながらのひとときが満喫できそうに思った。
2019年の再訪では、堰体への立ち入りができなくなっていた。不法投棄事件で警察が捜索中、とか、ウェブカメラで監視中とか、穏やかでないものがある。景観のいい池だけに残念。
本来はひっそりと涼やかな池だが、中央高速のインターから直線距離でわずか1.5kmという立地である。アプローチ路は狭いもののクルマでも入れる。

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2011年7月の入笠湖

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廃墟感、というより、殺伐としてきた感じ(2019年9月)


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