水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

海老鶴沼(山形県東根)

えびづるぬま。大堀沼。
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全貌がつかみにくい山形市近郊の人気釣り場。

山形の内陸を貫く雄大な最上川の流れ。その河川敷内にあり、昔からへらぶな、ブラックバスや雷魚釣りで注目されている釣り場である。
立ち木やアシも多く、変化に富みおもしろいフィールドだが、広い河川敷内にあり、さらに木々に囲まれていて全貌がつかみにくく、アプローチルートが分かりにくい。
2013年に初めて訪れたときも、堤防道路の上からかろうじて水面を見ることができたが、水ぎわにアプローチを試みたものの、たどり着けなかった。
三年後となった2016年秋、強い決意をもって再チャレンジ。まず堤防道路をじっくり歩いて全体を観察。すると水ぎわにちらりとクルマのようなものが見える。300mmの望遠レンズでうかがうと、四輪駆動車と釣り台を設置しようとしている人の姿が見えた。

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沼の近くに堤防道路から河川敷側に降りる引き込み道があるので、この道をじっくり歩いてみたが、やはり沼にたどり着けない。やむなく藪こぎに近い状態で人が入った痕跡のある茂みを進む。水ぎわに出たら、何のことはない。へらぶな釣り師のクルマが点々と何台もあった。ここでは自分の釣り座の後ろにクルマを停めるスタイルのようだ。

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ブラックバスは真ん中の沼が攻略しやすく釣果もよいということだったが、この日、バサーの姿はまったくなかった。釣りには入漁券が必要との看板があちこちにあったが、このせいだろうか。
へらぶなは最上川第二漁協による放流も行われており、中尺の竿でじゅうぶんらしい。

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さて問題は、これらのクルマはどこから入ってきたのか。沼から逆に道をたどっていくと、なんと南に1kmも行った先に堤防道路へと通じるスロープがあった。沼の近くにあるスロープから入ろうとすると沼には行けない。1kmも離れたところから入るというのが正解だった。
しかも訪れた日は堤防道路が沼の前で寸断されいたので、アプローチの難解さに輪をかけたような状態である。海老鶴沼に行くには、あえて南から入るのがコツ。ページ末の地図にアプローチ路の起点をマークしておいたので参考にされたし。

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春の海老鶴沼。2013年4月撮影。
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秋の海老鶴沼。2016年10月撮影。
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マークした場所は堤防道路から海老鶴沼へのアプローチ路入口。