水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

川口自然公園の池(埼玉県川口)

2024年2月撮影

都市の公園池でタナゴ釣り

都市部に接しながら洪水調節の目的のために広大な自然が保全されている見沼の周辺には、衛星のように良質な公園が点在しており、川口自然公園もそのひとつ。
公園全体がぐるりと水路に囲まれており、橋を渡らないと園内に入れないのも特徴。
園内には派手な遊具はないが、広場や遊歩道、釣り公認の池など家族でものんびり楽しめる公園になっている。
メインの池は湿地とオープンウォーターの二つのゾーンに分かれており、湿地帯ではカメラマンがずらりと巨筒を並べていた。

 

池の景観とディティール

木の土留めによる護岸

柵の内側に釣り人の足場になるスペースが設けられており、落ち着いて竿を出せるようになっている。こういった池設計上の配慮はうれしい。
柵がなければより雰囲気も増すと思うが、都市公園の性格上、難しいのかもしれない。逆に歩行者とのゾーニングができて釣り人も落ち着く?

水路の先にある吐き出し

一般的な立地からは流れ込みのように見えるが、ここが池の吐き出し口になっていた。

2015年

2012年


 

釣り

親水護岸でのヘラブナ釣り

自然護岸に釣り台を置くスタイル。

この池独特の立ち釣りスタイル

オープンウォーターの北側は親水護岸になっており、へらぶな釣り師が竿を並べる。
一方、この池で特徴的な光景として、柵のある護岸側には立ち釣りの一同が並ぶ。これもへらぶなだろうか。タナゴには見えない。
リール釣りは禁止。


釣りルール

タナゴ釣りに関する注記

「タナゴ釣りが優先される場所ではなく、また、タイリクバラタナゴを保護する場所でもありません。これらをご理解のうえでお楽しみください。」
よく理解できない注意書きだった。この池ではタナゴ釣り師がヘラブナ釣り師を迫害した過去でもあったのだろうか。


 

カワセミ狙いのカメラマン

カメラマンたちが一点に狙っているのは一羽のカワセミ。カワセミの一挙一投足に全員が一斉にため息をついたり、手に汗を握ったりしている。そんな姿はカワセミを見るのよりおもしろかった。2015年撮影。




 

駐車場とアクセス

アクセスはやや難しいので注意

公園のアクセス路が狭く宅地内を通るため、アプローチがやや難しい。駐車場の開門は9時。

無料駐車場

案内板


広場と遊具



 

Googleマップ

マークした場所が駐車場入口。