水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,550湖

大明神池(和歌山県海南)

海南の野池群のひとつ。 大池、内池と三段の池を構成し最上段にある。大池、内池、と、さらっとした名前の次に大明神池というのは意外な組み合わせな気もするが、最近までこの池だけ名前が特定できなかったのでうれしい。 周辺に大明神を思わせるものはなく…

東池(和歌山県和歌山)

ここ東池は行政区としては和歌山市に属するが、溜池文化圏としては海南野池群の辺縁にあたる。堤が不明瞭で周辺の土地よりも池の水面の方が低い皿池タイプの農業用溜池。利水はポンプを介して行われる。 池の東岸にぴったりと高速道路が寄り添い、南端で池の…

美女池(兵庫県南あわじ)

淡路島南部のダム重連に半水没するミステリアスな池。 重力式コンクリートダムの大日川ダム湖の中に、島のように一本の堤が浮かぶ。堤の中央にあるサイロのような取水管理棟が何ともいえぬ雰囲気を醸し出す。 堤はよく見るとゆるく弧を描き、端に石碑と祠ら…

大日川ダム(兵庫県南あわじ)

だいにちがわだむ。ダム湖の奥の方に、半分水没した美女池の堰体が見える。 淡路市南部のハイライト。 南あわじのダム銀座のうちの一基。 淡路島南部では、もっとも訪れがいのある水辺が充実した魅力的な一帯を形成する。 重力式コンクリートの大日川ダムの…

細田池(兵庫県南あわじ)

2500ある南あわじ野池群のひとつ。 弧を描く堰体は池周の半分近くを占める皿池タイプの池。 正木池、大日ダム、美女池、も近い南あわじきってのバス釣りフィールドであるが、小高い台地にある細田池は釣り禁止。淡路島共通タイプの釣り禁止看板ではなく、池…

斗ノ内大池(兵庫県淡路)

1万3千ある淡路北部(淡路市エリア)の野池群のひとつ。 堤の向こうに海が広がる爽快感のある池だが、池端に立つと濃厚な魚の匂いが潮風にまとわりついていた。 岸の一角には石造りの小さな小島に水神様が祀られ、地域の生活の中で大切にされてきた感じがす…

湯ノ花池(兵庫県淡路)

美湯松帆の里。 1万3千ある淡路北部(淡路市エリア)の野池群のひとつ。 小島に弁財天が祀られていることから釣り人や地元の人のあいだでは弁天池とも呼ばれているが、湯ノ花池という名が正式名のようだ。湯ノ花とはまた意外な気がするが、偶然なのか池裏の…

木曽上皿池(兵庫県淡路)

1万3千ある淡路北部(淡路市エリア)の野池群のひとつ。 通常は単に「皿池」と呼ぶが、改修記念碑に地名を付した「木曽上皿池」という名があったので、他の皿池との識別のため当稿では後者を正式名として掲載した。 池の上を高速道路の高架がまたいでいるの…

皿池大池(兵庫県淡路)

1万3千ある淡路北部(淡路市エリア)の野池群のひとつ。 池の名を二つかさねた変わった名である。二段の下側はふつうに「皿池」だが、上段のこちらは「皿池大池」。 二段といったが、さらに上にもうひとつ小さな池もある。ため池が密集しすぎてワケが分から…

田古大池(兵庫県淡路)

1万3千ある淡路北部(淡路市エリア)の野池群のひとつ。 地元のおじさんに池名を聞いた。「たこおいけ」と呼んでいるそうだ。 「おおいけ、でなく、おいけ、ですか?」 「ふん。大きい池と書くんやけど、おいけていうなあ」 釣りは禁止にしても、こんな池に…

皿池下(仮称)(兵庫県南あわじ)

わずかに残った水たまりに鯉の姿が。2500ある南あわじ野池群のひとつ。 南淡路で釣り公認の寺内皿池の下段に位置する。たまたま訪れたときに水抜きされていたので、寺内皿池の生息魚類を類推する材料になりそうに思ったが、外来魚やへらぶなの姿はなく、鯉が…

一の宮下池(兵庫県南あわじ)

いちのみやしたいけ。 2500ある南あわじ野池群のひとつ。三段の池で、上から一の宮上池、一の宮中池、一の宮下池。雰囲気よいがアプローチ路に難あり。民家の前の狭い道でたてつづけに現れた犬に吠えられた。 堤に沿って水路があるため他のアプローチ方法は…

渦古池(兵庫県南あわじ)

うずこいけ。 2500ある南あわじ野池群のひとつ。 500mに渡って直線的に細長い形状の池。名前もめずらしい。 形と名が変わっているとやはり興味がそそられる。 台地の溝を埋める湖面を想像していたが、いざ現地に立ってみるとそんな雰囲気ではなく、まったり…

畑池(岡山県岡山)

「貝殻山市民憩いの森」野池群のひとつ。フェンスも看板もない素朴でまったりとした池。 細い道で墓地を抜けて行った先にある。堰体下には干拓地を含む農地、その先はすぐ瀬戸内海。 畑池は絵図の右の方にちゃんと記載されている。

槙谷ダム(岡山県吉備中央)

まきだにだむ。 周辺には中小の池やダム湖が点在し、ブラックバス狙いで池めぐりもする人も多い。 重力式コンクリートダムが堰く槙谷ダム貯水池は一帯では鳴滝ダムと並びボス的な存在。釣り自体は問題なさそうだが、鯉は釣らないで、との看板があった。 重力…

菅沢ダム(鳥取県日南)

すげさわだむ。日南湖。 完成後、半世紀がたつ鳥取県最大クラスの国営ダム。 常用洪水吐が堰体の中央にあり、外観の特徴になっている。堤頂にある非常用洪水吐は50年のあいだ一度も使われたことがない。それでも年に二回、点検のため開門するそうである。 こ…

普当池(高知県芸西)

黒潮の土佐湾と普当池。下流側にもうひとつ池が見える。ダムマニアの聖典『ダム便覧』に日本で四番目に古いロックフィルダムか、との記述があったために、数々のダムフリークが地図にも記載されていない謎の池に挑んできた。 このあたりの池はダムスペックと…

心地池(東京都北)

旧古河庭園。 武蔵野丘陵の南斜面を利用して作庭された和洋折衷の庭園。 斜面の上に欧米人設計によるゴシック調洋館を配し、明るい洋風のローズガーデンを経て斜面下に、日本人設計の回遊式泉水庭園がある。 なお心地池というのは日本庭園内の池によく使われ…

塔の沢ダム(山形県村山)

とうのさわだむ。塔ノ沢溜池。 1.5km北にある白石山ダムとよく似た立地と雰囲気をもち、ダムスペックのアースダムが堰く点も同じ。カエルのキャラクター入りの「入っちゃだめ」警告看板も同一のもの。設置者は村山西部土地改良区。 ただしこちらのアプローチ…

白石山ダム(山形県村山)

しらいしやまだむ。白石山溜池。 ダムスペックのアースダムが堰く吟醸感のある溜池。 周長500mに満たない池に対して16mもの堰体に驚く。池を囲む森はむしろ低めで空が広い。山の頂近くに無理に池を造った苦労がしのばれる。 堰体には南にある塔の沢ダム(塔…

引竜湖(山形県河北)

ひきりゅうこ。引竜第二ダム。 引竜湖は引竜第二ダムによる貯水池の愛称。湖というほどではなく、少し大きめの溜池の様相であるが、赤い管理橋が渡された取水塔が目をひく。 引竜第二ダムと名付けられた堰体の一部に「引竜交流広場」と名付けられたミニグラ…

土ヶ沢溜池(山形県村山)

引竜湖の北東に位置する。 訪れた際はマディーな水質だったが雨後のせいかもしれない。大胆にV字形に切り欠いた堰体が特徴的。小さな池なので少々の雨であれば枡形の洪水吐でこと足りるのだろうが、急激な豪雨では役不足にも見える。十年に一度といった豪雨…

藤沢沈殿池(宮城県栗原)

ダム湖の半分を赤い水が埋める。これぞ鉱滓ダム湖の醍醐味? 神岡鉱山と双璧をなす日本屈指の鉱山の跡地。 池の近くにある細倉鉱山は約1200年前に銀山として発見され、江戸時代に鉛、明治には亜鉛の鉱山としても開発が進んだ。岩崎弥太郎率いる三菱が鉱山開…

入釜沈殿池(宮城県栗原)

池の大部分はメガソーラーになっているが、メガソーラーの右手に堰体らしきものも見える。「入釜ダム」という表記も現地の水源涵養林の看板などに見られる。 入釜沈殿池は鉱山には付きものの鉱滓ダム。現在、水が残っている部分はわずかで、ダム湖の半分以上…

滝ノ沢沈殿池(秋田県大館)

堰体に沿ったパイプラインにわずかな痕跡をとどめるだけで、池は埋め立てが完了していた。 水辺遍路史上、最大のトラウマを乗り越えて。 日暮れまで一時間。五月だというのに前がどうなっているのか分からないぐらいに雪が降っている。 滝ノ沢沈殿池に行こう…

堤沢抗の露天掘跡(秋田県大館)

滝ノ沢沈殿池の下にある丸い形状の池で、ちょうど沈殿池にアプローチする未舗装路の入口にあたる。きれいな形状の天然湖のように見えるが、これも後日調べてみてびっくり。「堤沢抗の露天掘跡」という名称が国土地理院の地図にあり、なんと露天掘りでできた…

十二丁目沼(岩手県花巻)

十二丁目沼は、北上川の水辺体験を謳い、カヌーや釣りなど季節に応じてさまざまな体験プランを用意する花巻スポーツランドが管理する河川敷内の沼沢。 立地的にも組成形態は河跡湖かジャリ穴と思われる。 原生林に囲まれた野趣と、入り組んだ岸の複雑さと樹…

お種池(長野県長野)

樋知大神社(ひじりだいじんじゃ)。庭池のような小さな湧水池なのに大小のイワナが自生。聖高原の湖沼群の中でも、秘池の様相をたたえる神秘の水辺である。 山腹にある湖沼群では中牧池に次いで標高が高い、ごんげん池の堰体下に位置するが、空からも道路か…

猿谷ダム(奈良県五條)

さるたにだむ。猿谷貯水池。 山深い。紀伊半島はまさに日本に最後に残された陸の孤島だ。未完成に終わり幻の鉄道となった五新線の終着駅が、ここ猿谷ダムの湖畔。 人里離れた山深くの大型ダムは電力会社の水力発電専用ダムが相場だが、猿谷ダムは国直轄。 国…

大池(和歌山県和歌山)

和歌山市街地と海南市街地の境界ラインにたたずむ野池。 池端の道にはガードレールもない水面は近いだけに、素朴でのびやかな風合いで陸っぱり意欲をそそられるが、釣り禁止。 清涼感もありながら、けっして吟醸ではなく生酒のような野趣もあり、巨魚が木陰…