水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

長野県

池山の池跡(長野県駒ヶ根)

消失した「池山」の池 その名も「池山」という名の山の頂上近くにある池。ただし水が涸れて久しいらしく、現地の登山マップにも「池跡」と記されていた。 現在は水場として山小屋が立つ。 消失した「池山」の池 池山の池跡(空撮) 池山山頂下の山肩に立地 …

大阿原湿原の池塘(長野県伊那)

本州最南端の高層湿原 入笠山の山頂近く、標高およそ1,800mの湿原。アプローチ林道からは八ヶ岳の絶景が眼前に広がる。 湿原は後期高齢期にあたり乾燥、草原化が進み、池塘は数えるほどしか見られなかった。テイ沢の水源にあたり、本州最南端の高層湿原との…

池の平湖(長野県松川)

「池の平」の地名は全国に分布する。 「いけのたいら」という読みが多いが、山梨県では「イケンテーラ」という読みも。 「池の平」に「湖」の名を付けるのは、溜め池に「湖」という愛称を付けることの多い長野県らしい事例。本来の「湖」のスペックはなく、…

駒ヶ根市赤穂上水道駅北配水場(長野県駒ヶ根)

駒ヶ根駅近くにある高架水槽タイプの配水池。 南アルプスを背景に、異形の物体がすっくと立っている姿は、なかなかのエヴァンゲリオン使徒っぽいアウラ。 下の写真は駒ヶ根市の中心街。偶然にも、霊犬・早太郎をモチーフとした早太郎もなかの店が。 bunbun.h…

駒ヶ根市すずらん公園 せせらぎ池(長野県駒ヶ根)

伝説の神犬「早太郎」のキャラクターが池畔に 静岡県の磐田市と長野県駒ヶ根市は、700年前の早太郎伝説をもとに友好都市になって半世紀以上がたつ。その50周年の記念キャラクターが「しっぺい」と「こまかっぱ」。 伝説は「まんが日本昔ばなし」にも採話され…

大池(長野県中野)

おおいけ。 2010年ごろに訪れたときはふつうの雰囲気のいい野池に見えたが、2013年11月には水抜きによって、深くえぐれた谷間の急深の底形状があらわになっていた。最深部は20mはあろうか。 2022年の再訪でも完全水抜きのまま工事が続いていた。 日帰り温泉…

七曲池(長野県中野)

堤高13.8mの農業用ため池。 聖光学院キャンプ場が隣接。

松川ダム(長野県飯田)

まつかわだむ。 中央アルプスを水源とする松川の深い渓谷に作られた県営の多目的重力式コンクリートダム。 貯水池上流部に洪水調節用のバイパストンネルを持つ。また左岸側には、大深沢の滝も。岐阜県との国境を越える旧街道である大平街道が湖岸を通る。 昭…

大芝湖(長野県南箕輪)

高級食材のキャビアの生みの親であるチョウザメ。今年、巨大チョウザメが放流された池が長野にあります。ただしオスなのでキャビアとは無縁。

入笠山の首切清水(長野県伊那)

藩命で現金輸送をしていた藩士が近道をしようと入笠山の山岳ルートをとり、この清水で腹ばいになって水を飲んでいたところ、後をつけて来た盗賊に背中から襲われ強殺されたとの伝説が名称の由来となっている。 それにしても近道といっても標高千八百メートル…

木曽ダム(長野県木曽)

王滝川と木曽川の合流点にある水力発電施設 木曽ダムは王滝川が木曽川に合流する直前に位置を堰いており、関西電力の揚水式発電用の下池にあたる。上池は牧尾ダム。 インレット側に道の駅もあり、アクセス性もいい好釣り場にもなっている。堰体下には「合流…

シンガハタの池(長野県王滝)

【しんがはたのいけ / 神十股の池】形状だけでは隕石湖とはいえない。周辺の地形や、隕石由来の岩石成分が採取されるかどうかが鍵 日本唯一の隕石湖の有力候補 宇宙研究者の調査も入ったシンガハタの池 日本初のクレーター発見者である坂本氏も(2023年7月追…

信越トレイル「牧の小池」(長野県飯山)

信越トレイルの登山路の途上にある幻の池。6月だというのに岸には雪が。

御嶽 三ノ池(長野県木曽)

湖面標高2700オーバー。国内トップクラスの標高を誇る山上湖 百名山・木曽御嶽山の山頂にある五つの火口湖のひとつであるが、現在、深々とコバルトブルーの水をたたえているのは、この三ノ池だけ。 湖面標高2720m、最大水深13mで、2,500m越えの高山湖として…

御嶽 六ノ池(長野県木曽)

山頂から一ノ池、二ノ池、右下に薄いブルーの六ノ池 公式には五ノ池までだけど 日本最高所の山池とされる御嶽山 二ノ池から賽の河原に至るまでの下り斜面上にある雨後出現湖。上の写真では中央に写っている山荘の右下に見えるくぼみが六ノ池。通常、五ノ池ま…

御嶽 四ノ池(長野県木曽)

池の決壊口からは「幻の巨大大滝」が 御嶽ではもっとも北にある四ノ池は本来なら一番規模の大きい池だったはずだが水が抜けてしまい湿原状になっている。 決壊口からは滝となって御嶽の山頂から水が迸り、「幻の巨大大滝」と呼ばれている。 2022年の空撮では…

たまらずの池(長野県塩尻)

霧訪山の登山口下にある清澄な池 手軽な絶景登山で知られる霧訪山(きりとうやま・標高1305m)の下西条コースの登山口下にある湖面標高840mほどの溜め池。 ため池データベースでは「矢沢」という堤高10.6mの溜め池として登録されている。矢沢は池が堰く河川…

浦島太郎 姿見の池(長野県上松)

浦島太郎ゆかりの池。かたわらには亀の家も 木曽川の名勝・寝覚の床(ねざめのとこ)の河岸段丘上の弁財天堂の境内に、ぽつんと「浦島太郎・姿見の池」という池がある。 竜宮城に行って玉手箱をもらった浦島太郎であるが、玉手箱を開けた場所こそが、ここ寝…

えびの子水苑(長野県塩尻)

子どもは釣りOK、大人は釣り禁止という変わり種 セイコーエプソンの巨大工場に東面と南面を囲まれながら、名水と文学の薫りがする不思議な水辺空間が「えびの子水苑」。 長野の野池には文学的な凝ったネーミングのものが少なくないが、ここもそう。しかも野…

高登谷湖(長野県川上)

【たかとやこ】 村や地域の企業を巻き込んだ釣り大会で池を活性化 高登谷高原の標高1,450mに位置し、高登谷山(たかとやさん)の登山口にもなっているだけあって夏でも涼しく開放的な雰囲気が魅力の高登谷湖。 日本一の生産量を誇るレタス農地を見おろす高地…

高ボッチ高原 ひょうたん池(長野県塩尻)

山腹の高原にあるがどこか人工感のある池 標高1,550m(GPS実測値)の山腹斜面の高原に位置する草地に囲まれた池。 立地的にもともと湿原や沼沢があったとも思われるが、池は人工感がある。特に吐き出し側には長いコンクリート水路が設けられており、観光目的…

真澄ヶ池(未確定)(長野県塩尻)

【ますみがいけ / 大沢池、大沢の堤】真澄ヶ池。大沢池が本名のようだ。大沢の堤とも。(2013年撮影)崖の湯温泉から高ボッチへと上っていく市道・高ボッチ線の途中にある池。 2013年の初出から10年も「高ポッチの池」という仮称をあててきたが、2023年時点…

春日公園の池(長野県伊那)

池だった場所にタイルが敷き詰められていた(2022年)春日城址を内包した春日公園の公園池だったが、2022年の暮れに訪れた際は工事で水抜き状態、というより廃池の工事をしているように見えた。 ただ流れ込み水路や庭石護岸、水門など池の痕跡がいくつか残っ…

大鹿村「天空の池」(長野県大鹿)

三度目の正直ならず・・大鹿村の絶景山池 稜線近くの山肩という立地なので景観は折り紙付き。天空の池という観光的なネーミングだが、オリジナルの名も知りたいものだ。 四駆車などであれば池のかたわらまで上がれる。アクセス路は2kmほどで高低差400mを登る…

駒ヶ池(長野県駒ヶ根)

「さかさ木曽駒」が美しいリゾート池 迫力の木曽駒ヶ岳を借景にした景観のよいリゾートの池。 見わたすかぎり底が見えるほど浅いが風がなければ水鏡となって山々を映し出す。 鯉の魚影がありコイ釣り師の姿も。 湖畔に子どもの遊具設備あり。 駒ヶ池(2022年…

野々海池(長野県栄)

【ののみいけ】 標高1,020mの山上に横たわる孤高の溜め池 地図で見て驚いた。 標高千メートルの関田山地の頂きに祭り上げられたように、湖周4km、最深部16mもの湖がブナ林に囲まれて堂々と横たわっている。こんな立地に溜め池とは・・それに名前は「野々海池…

野々海池 円筒分水(長野県栄)

標高千メートル超。標高日本一の円筒分水池か。 湖面標高1,050mの山上湖を昭和時代に貯水池化した野々海池(ののみのいけ)の下にある円筒分水池。 入口に看板などがないので分かりにくいので、下写真のカーナビマップを参考に。下の右写真が円筒分水への入…

程野の御池(長野県飯田)

【ほどのおいけ / 程野御池】 林の中に真っ黒な水面。神秘性に圧倒される 標高1,500mの山中のすり鉢状のくぼ地にある周囲長200mの池。水深は4mもあるとのことだったが、落ち葉に覆われた池畔に立つと、真っ黒な水で深さをうかがい知ることはできなかった。そ…

大平高原 流星オートキャンプ場の池(仮称)(長野県飯田)

山斜面に立地するキャンプ場わきにある池。道路側が流れ出しになっており小さなコンクリート堰体が堰いていた。 キャンプ場の案内板には池のイラストとともに釣りをする人も描かれているので、かつてはキャンプ場の釣り池として活用されていた時期もあったと…

美和湖(長野県伊那)

【みわこ / 美和ダム】 道の駅のある国道沿いのダム湖 東岸を寄り添うように国道が走る縦に長いダム湖。なかほどに道の駅があり、堰体横にも左岸、右岸両方に駐車場がある。ダム堰体上は徒歩で対岸側の大展望台まで歩けるようになっている。 堰体下に降りて…