水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

福島県

一切経山 五色沼(福島県福島)

「魔女の瞳」の異名でメジャー入り 百名山・吾妻山の主峰・一切経山(1948m)の肩にのった五色沼は、五色沼という正式名とは別に「吾妻の瞳」という愛称があったが、いつからか誰が言いだしたのか「魔女の瞳」というキャッチネームで一躍、時の池に。 池の水…

大岩入池(福島県本宮)

岳山という小さな山に、ヘラブナの野釣り場として利用されている溜め池があった。ため池データベース登録名は大岩入池。 リール釣り禁止。 湖畔に岳山ふれあい実習館というビジターハウスのような建物あり。 駐車場、簡易トイレも。

るり池(福島県二本松)

池の水は18kmも離れた安達太良山から用水路で引水 二本松城跡を公園化した霞ヶ城公園内にある二段の庭園池が、霞ヶ池と、るり池。 上段にある「るり池」は江戸時代に築造された庭園池の様相を今に残しているそうだ。池の流れ込みは、ほてい滝という岩盤を流…

霞ヶ池(福島県二本松)

年に数回、ライトアップで華やぐ池 霞ヶ城公園は二本松城を中心とした公園で、霞ヶ池と「るり池」という二つの庭園池がある。上下二段になっており、るり池から霞ヶ池へと水が下り霞ヶ滝が流入口となっている。池畔には藤棚がある。 桜の季節の4月〜5月初旬…

大黒池(福島県須賀川)

池のあった場所は今は広場になっている 大震災で壊れた池が、防災公園に生まれ変わった 東日本大震災で堤が壊れたため埋め立てれたロストレイク(消失湖)。 池の跡地は災害時の避難区域になるよう防災物資などを備えた防災公園として生まれ変わった。池を完…

大池(福島県平田)

東北本線が池のほとりを350mにわたって駆け抜け、撮り鉄フォトジェニックな池として2021年5月1日の朝日新聞「歴史のダイヤグラム」で紹介された。 鉄道がカッコよく撮れる池として思い浮かんだ池もひとつ紹介しておこう。 bunbun.hatenablog.com

龍泉寺の池(福島県二本松)

二本松城跡に隣接した寺社池。 龍泉寺という名を持つ寺は池に棲む龍との因果が深く、当ブログに掲載している池でも岡山県、奈良県に八大龍王を祀った龍泉寺を紹介した。岡山県の龍泉寺は拙著『日本全国 池さんぽ』でも寺社池の項目で採り上げている。 ここ福…

只来沼(福島県二本松)

二本松市ふれあいの森公園の主構成要素となっている。現在は自由度の高い釣り場として開放されている公園池だが、農業用ため池の構造を持っている。左岸道路側の釣り座仕様の親水護岸は柵もなく芝生が敷かれまったりとした雰囲気だが、都市部の親水公園では…

松川浦(福島県相馬)

まつかわうら。 松島に喩えられる日本百景の汽水湖 周囲23kmもの堂々たる汽水湖。天然湖沼で成因タイプは潟湖で、福島県では唯一。小島をいくつも浮かべた風光明媚な景観から「小松島」とも称せられる。 海との通水部は明治時代に人工的に開削された。人の手…

馬番沢溜池(福島県相馬)

ついに会えた?! 小さいながら野放しの猛獣のごときダム穴 航空写真で池をしらみつぶしに見ていて、ダム穴らしきものを発見。現地に行ってみれば、やや小ぶりではあるものの、ああ、これぞダム穴。 ごうごうと水が吸い込まれるような増水時に行けば、さぞか…

高子沼(福島県伊達)

【たかこぬま】釣り人のパラソルが岸に咲き乱れる(2013年) まるでカリオストロの城。湖底に金精錬所が眠る? 谷文晁が描いた「高子二十境」 廃墟マニアも随喜した高子沼グリーンランド 全周にわたり足場がよく釣り人でにぎわう 冬の高子沼 駐車場と案内板 …

西の沢溜池(福島県広野)

江戸時代に築造された農業用ため池。湖面の一部はソーラー発電に利用されている。 二車線道路沿いで駐車場もあり、「相双池めぐり」と銘打たれた案内板が立っていた。 相双とは相馬と双葉を合わせたエリアで、原発事故のイメージが強いかもしれないが、じつ…

ジュピアランドひらたの調整池(福島県平田)

蓬田岳(よもぎただけ)の山麓斜面に広がるジュピアランドひらたという展望公園の最下端に位置する調整池。 同公園では四月下旬に25万株が山斜面を咲き埋める芝桜祭りが開催される。 芝桜祭りの期間のみ入園有料。500円。 駐車場あり。以下、オフィシャルサ…

岩下池(福島県いわき)

堤高8mの重力式コンクリートダムが堰く農業用ため池。 堰体わきに玉山岩下不動尊があり、堰体天端はその参道を兼ねていて特に心に残る池だった。 大岩にへばりついた不動尊の赤い小屋の裏は、直上にある「ひろろ池」からの流れ出しになっていて、かなり変わ…

大岐ダム(福島県金山)

【おおまただむ / 旧大岐調整池】 これぞ真の廃墟ダム? 最近は廃墟も観光地化する時代となっているが、ここ大岐ダムは今のところ本気の廃墟ダムである。もっともダム入口に「伊南川発電所の送水管」の案内板が立っているので、すでに観光スポット化は始まっ…

鏡ヶ池(福島県新地)

子眉嶺神社(こびみねじんじゃ)境内にある霊池。 同神社に祀られている神様はなんと馬! 馬を祀った神社は日本唯一だとか。もっとも馬そのものが神様になったわけではなく、祀られているのは馬と密通した姫が産んだ馬顔の男だったとか、馬のように荒々しく…

鏡沼跡(かげ沼)(福島県鏡石)

鏡石町鏡田かげ沼町・・ロストレイク鏡沼(かげ沼・影沼)の現在の所在地は、たたみこむように沼の名を連呼しているかのようだ。 鎌倉幕府の御家人・和田胤長の妻が沼に身を投げた悲劇が池伝説として残されており、地元で顕彰されたことで池の跡地が文化財と…

大沼(福島県西会津)

阿賀川に注ぎこむ小さな支流を堰いた周囲長1.7kmクラス、谷池タイプの溜め池。 道の駅やスーパー、馬刺し屋も近い。アクセス路は舗装路。 池は左の方。マークした場所は、スーパー、馬刺し屋も近い道の駅。

上野尻ダム( 福島県西会津)

阿賀川本流を堰く東北電力の発電用ダム。 ダムサイトに駐車スペースあり。 マークした場所に駐車スペース。

高柴調整池( 福島県郡山)

ハイダムスペックな農業用貯水池。洪水吐がちょっと見慣れない感じ。釣り禁止との看板があったが、バス釣りの釣り人が多くてビックリ。 調整池の概要の案内板は真っ白に劣化して読めず。 マークした場所に駐車スペース。

こまちダム( 福島県小野)

少し変わった平仮名のネーミング。 町の名と合わせると、おののこまち。小野町は平安時代の絶世美女歌人の生誕の地をさりげなくダム名でアピールしている。しかしながら小町生誕の地は全国に候補地がある。 さて、こまちダム。ダム湖の形が変わっていて一瞬…

信夫ダム( 福島県福島)

阿武隈川本流を堰く東北電力の発電用ダム。 ダム前後は阿武隈川の河岸が険阻なため、フォトジェニックなアングルが得がたくダムマニア泣かせ。

沼ノ平(福島県猪苗代)

多くの犠牲者をだしたロストレイク 百名山でも安達太良山にはなぜか穏やかな印象を持っていた。深田久弥『日本百名山』を読み返してみると、安達太良山の項の多くを詩人・高村光太郎とその妻・智恵子から見た安達太良山を詩の引用とともに割いている。 智恵…

大ヨッピ取水ダム(福島県檜枝岐)

電源開発が管理する水力発電用ダム。 二度目の予備調査。今回は登山しての空撮。大ヨッピ取水ダムの姿を捉えることはできなかったが地形把握に役立つ1枚が得られた。 アクセス路となる林道はちょっと変わっていて、ダムの上流側から下ってアクセス。この林…

南原池(福島県会津若松)

2021年の航空写真では完全水抜きを確認。江戸時代築造の溜め池。ハイダムスペックを満たすアース堰体を持つが取水設備など古い姿を保っている。下流側の大戸の集落は漆の産地でもあった。

吾妻小富士ストレートの池(仮称)(福島県福島)

無料化された磐梯吾妻スカイラインのクライマックス、天狗の庭を越えて浄土平へと向かい吾妻小富士を正面に見据えるストレート区間にある、標高1,450mほどの池。 このストレートでは新型車のプロモーション映像の撮影が行われていて、一時的に通行を止められ…

新郷ダム(福島県喜多方)

東北電力の水力発電専用ダム。 ダム湖(調整池)は福島県営荻野漕艇場として湖面利用されている。 ダム下の岩棚河岸に展開するポットホール群も見もの。下流側に歩行者専用の橋もあるので、ダムをじっくり見たい人にはうれしい。 マークした場所は駐車場。

本名ダム(福島県金山)

ほんなだむ。 堰体の天端は国道になっている発電用ダム。 2017年の初訪時はダム下のJR只見線の橋梁を撤去する工事が行われていた。人気ローカル線として名高い只見線だが、東日本大震災と同じ年の平成23年7月の新潟・福島豪雨で橋梁崩落などの被害を受け、復…

冷田沢堤(福島県喜多方)

ひえたさわつつみ。 農業のハイダムスペックの溜め池。 喜多方の山奥に立地するがアプローチ路は1.5車線でそれほど行きにくいというほどもない。明るい雰囲気で静かな池。 養魚池も兼ねており釣り禁止。堰体に「餌入れ」とマジックペンで書かれた冷蔵庫。開…

蓋沼(福島県会津美里)

池ヌシの大亀に見そめられ、池に引きずり込まれた娘。その下着が沼に浮かび、いつしか草が生えて浮き島に。この浮き島、伝説通りの割れ目を空撮で捉えた!