水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

福島県

鶴の恩返し「鶴沼」(福島県福島)

「鶴の恩返し」の伝承が残る「鶴沼」の跡地。現在は一面の農地の中にアシが茂る一角と標柱が立っているだけ。 「鶴の恩返し」の類話については、ここ福島のほか、青森、山形、新潟、岡山、鹿児島など北から南まで伝承地が残る。bunbun.hatenablog.com

浄楽園の池(福島県福島)

京都の金閣の出入り庭師でもある玉根徳四郎氏が作庭した庭園池。 池では鯉にまじってソウギョの魚影もあった。 入園有料。茶屋では池を眺めながらのコーヒーが美味かった。 ソウギョと亀 駐車場と案内板 開園期間 4月1日~11月30日 (※開園期間中は無休) 開…

養鱒公園の釣り池(福島県下郷)

ニジマスの養殖場だった場所が昭和時代に公園として一般にも開放。ゴーカートなど有料遊具もある公園として整備され、釣り池やレストハウスも。 養殖場や水産試験場を公園として一般開放した池の事例としては、富士山麓の、さかな公園がある。 駐車場あり。 …

横内池(福島県天栄)

よこうちいけ。 広島サミット2023の振る舞い酒を醸す蔵元の近くの溜め池 2023年の広島サミットで世界の首脳たちに振舞われたという日本酒「廣戸川」。蔵元がここ福島南部の天栄村(日本で三番目に大きな村だそう)にあると知って、酒を生みだしたコメや水を…

羽鳥湖(福島県天栄)

【はとりこ / 羽鳥ダム】 バックウォーター側は羽鳥湖高原として大リゾート地化 羽鳥湖といえば、かつて遠く関東にまで名をとどろかす知名度抜群のレジャーレイクだった。さほど大きな人造湖というわけでもないのにダム湖100選に選ばれているのも頷ける。 別…

飯豊連峰 血の池(福島県喜多方)

豪雪に包まれる巨大山塊の稜線に穿たれた池群 百名山・飯豊(いいで)連峰の山池のひとつ。地蔵山の山頂わきにある沼沢で、湖面標高1,475mほど。時期によっては水が枯れることもあるようだが、標柱は立っている。 「血ノ池」という名をもつ山池は全国でいく…

中門大池(福島県檜枝岐)

百名山・会津駒ヶ岳山頂と連なる稜線上にある山池 中門岳(2,060m)の山頂近くの稜線上にある湿原内の池。湖面標高2,045m程度。会津駒ヶ岳では最大の山池。 百名山・会津駒ヶ岳山頂と連なる稜線上にある山池 「中門大池」の池名 中門大池の景観・形態 中門大…

鴨沼(福島県南会津)

浮き島をたたえた標高840mの鴨沼 地すべり地形に生まれた標高840mの湖沼 地すべりによって生まれる天然湖沼といえば「堰き止め湖」がイメージしやすい。土砂崩れで川が堰き止められて水がたまるのだからシンプルだ。土砂ダムや天然ダムともいう。 一方、沢の…

駒ノ大池(駒ノ池、 駒大池)(福島県檜枝岐)

百名山・会津駒ヶ岳の頂上稜線の天空感のある山池 駒ノ大池のほかに「駒大池」「駒ノ池」といった表記も見られ、地図に記載される名称となる正式名は不確定のようだが、ベンチや山小屋が池畔にあることから多くの登山客の休憩スポットとなっており、百名山・…

吾妻山 イロハ沼(福島県猪苗代)

西吾妻山の稜線に光る絶景穴場の池塘群 西吾妻山頂から600m北東に位置するイロハ沼(現地案内板では「いろは沼」と表記)と、さらに北東1kmの地点にある人形石近くのイロハ沼の二種類が地理院地図に掲載されている。 西吾妻山の稜線に光る絶景穴場の池塘群 …

ミニ尾瀬公園の田代(福島県檜枝岐)

標高900m。伊南川沿いの湿性花園 「上田代」、「下田代」という名の湿原を従え、清澄な水のなかには立派な岩魚の姿も。「田代」は尾瀬における湿原の呼称。 ミニ尾瀬公園は入園無料。水曜定休。 遊魚料を払うことで隣の伊南川で釣りもできる。 尾瀬には鎌倉…

二本松城 日影の井戸跡(福島県二本松)

井戸の深さは16mもあり日本三大井戸のひとつ。 二本松城跡を公園化した霞ヶ城公園内にある井戸。 城で使う水は18kmも離れた安達太良山から用水路で導水しているが、これとは別の水源が城山の中腹にあるこの井戸で今なお湧水をたたえている。 「底なし井戸」…

沼ノ平 鏡ヶ池(鏡沼)(福島県猪苗代)

沼ノ平から一段低まった急斜面エッジに溝のように刻まれているのが鏡ヶ池。(湿原横の丸い池ではなく、その左上あたりに見える細長い池が鏡ヶ池) 会津磐梯山の山肩に広がる「沼ノ平」入口の池 百名山「磐梯山」の項に記載。磐梯山主峰のフラットな火口原(…

櫛ヶ池・櫛ヶ沼(沼ノ平)(福島県猪苗代)

会津磐梯山の山肩に広がる「沼ノ平」 百名山「磐梯山」の項に記載。磐梯山主峰のフラットな火口原には「沼ノ平」という湿原が広がっており、いくつかの池や池塘が穿たれている。大小色の異なる六つの池が空撮写真から見てとれるが、このうちいずれかが櫛ヶ池…

姫田代・ノメリ田代・上田代・横田代(福島県檜枝岐)

百名山・燧ヶ岳の山麓には「田代」と呼ばれる池塘群がきら星のごとく点在している。スモウトリ田代、 ノメリ田代、メラッパシ田代、広沢田代、熊沢田代・・などなど。 姫田代 田代の名がいくつも記されている bunbun.hatenablog.com マークした場所は、御池…

三段田代(福島県檜枝岐)

写真中央上あたりに三段田代が見える馬坂峠登山口から台倉高山への登山路を進んだ途上にある「田代」の名を持つ湿原。一帯は尾瀬ヶ原を含め日本最大の田代銀座をかたちづくっている。 登山口までのアクセス路はダート11km、クルマで35分。群馬県側は通行止め…

広沢田代(福島県檜枝岐)

百名山・燧ヶ岳の山麓には「田代」と呼ばれる池塘群がきら星のごとく点在している。 その名も「御池(みいけ)」登山口から山頂をめざす御池ルートでは最初に迎えてくれるのが広沢田代。ちょっと広めの踊り場といった風情。 この区間はぬかるみの多い行程と…

熊沢田代(福島県檜枝岐)

百名山・燧ヶ岳の山麓には「田代」と呼ばれる池塘群がきら星のごとく点在している。スモウトリ田代、 ノメリ田代、メラッパシ田代、広沢田代、熊沢田代・・などなど。 熊沢田代は現地の案内パンフレットの表紙やポスターにも写真が使われるなど、二つの池の…

メラッパシ田代・東田代(福島県檜枝岐)

百名山・燧ヶ岳の山麓には「田代」と呼ばれる池塘群がきら星のごとく点在している。スモウトリ田代、 ノメリ田代、メラッパシ田代、広沢田代、熊沢田代・・などなど。 上はメラッパシ田代。下は熊沢田代上空よりメラッパシ田代に加え東田代までを広く俯瞰し…

御池田代・スモウトリ田代(福島県檜枝岐)

百名山・燧ヶ岳と御池田代 百名山・燧ヶ岳の山麓には「田代」と呼ばれる池塘群がきら星のごとく点在している。スモウトリ田代、 ノメリ田代、メラッパシ田代、広沢田代、熊沢田代・・などなど。 沼田街道、沼山峠、沼尻川、御池登山口・・尾瀬周辺は、沼、池…

弘法沼(福島県南会津)

【こうぼうぬま / 田代山湿原】 雲上楽園! 標高1,926mにあるテーブルトップの山池 君の名は、池界のスーパースター 日本中に池伝説を残した弘法大師(空海) 弘法大師さまの恩浴はいずこに? じつは・・ 弘法沼の地形(空撮) 弘法沼の形態 立地と地形 エッ…

檜原湖(福島県北塩原)

ひばらこ。西岸側からの桧原湖(2022年7月撮影) 裏磐梯最大の天然湖は、なんと明治生まれ。 湖周37km。歩いて一周しようものなら日も暮れよう。これほど立派で堂々とした天然湖が、明治21年7月15日の朝を迎えるまでは、その片鱗もなく見渡すかぎりの原生林…

鏡ヶ池(福島県二本松)

鏡ヶ池はベンチやあずまやも充実していて池ごはんにも最適。岳温泉の豆腐と、地元・二本松の地元民ご用達のメンツユは池の近くの肉屋さんで入手(2022年7月) あだたら山麓の温泉街を彩る憩いの池 岳温泉は百名山・安達太良山の山麓にある味わいのある温泉街…

びっき沼(福島県福島)

私有地にある池とのことで、かつてはミズバショウが群生する池畔湿地を鑑賞できる有料歩道が設けられていた。珍名であるが「びっき」はヒキガエルなどカエルに由来する名のようで、びっき山という俗称も見られた。 道をはさんで向かい側に古民家カフェ、北50…

観音沼(福島県南会津)

道の駅近くの穴場水辺。浮き島が幻想的 古楽器の重奏にうちふるえるような潤いのある植生が織りなす幻想曲のような水辺は、湖畔にたたずむだけでしっとりとした情緒で身も心も包んでくれる。 道の駅近くの穴場水辺。浮き島が幻想的 観音沼森林公園として整備…

ザラメキ池(福島県猪苗代)

ザラメキ池。奥は猪苗代湖猪苗代湖東岸側にある珍名の溜め池。 「ザラメキ」は水の流れを表した語との説もあり、埼玉、福島、秋田に地名や山の名として見られた。 bunbun.hatenablog.com

吾妻山 鎌沼(福島県福島)

「鎌」の名を持つ池は魅力あり 百名山・吾妻山の山池群のひとつ。 山頂わきの山肩にあるのびやかな池で高山植物の宝庫になっており木道が設置されている。 鎌の形状をしているのは、なだらかなドームが貫入しているため。そんな形状的な特徴ゆえか「鎌」の名…

上沼(白鳥姫沼)(福島県喜多方)

素晴らしい山上湖。丸太棒を突っ込んで栓をした取水設備があるので溜め池として利用されているようだ。一方、ジュンサイが岸近くを埋め、浮き島状のものもあり、豊かな天然の沼沢を思わせる様相も。 鳥と大型のカエルはいるのだが、なぜか魚影がない。フロッ…

米田堤・白山堤(福島県会津美里)

白山堤会津美里の溜め池。釣り禁止看板によると魚はいないとのこと。 ともに桜が植えられている。 米沢堤

大岡池(福島県白河)

白河の野池群のひとつ。 モンスターライギョやランカーバスも生息していたというだけあって、ゾクゾクするような雰囲気がたまらない。池畔に駐車スペースもありオカッパリもしやすい。 ヒシモが少ない時期に魚類調査も兼ねてフナ釣りもしてみたい。