神奈川県
昼間でも水面に星が映った 「星月夜の井」や「星の井」という美しい異名もあり、千葉県の月影の井、福島県二本松の日影の井戸と並び「日本三井」とされる。 また鎌倉には歴史ゆかりの井戸も多く、「鎌倉十井」の一角をなす。 池伝説というか井戸伝説があり、…
お玉ヶ池の左上に小さな池が見える 関所破りで打ち首になったお玉さんの池の上にもうひとつ池が? 江戸時代に奉公先から逃げて故郷をめざし箱根関所を迂回しようとしたお玉さんが捉えられ打ち首の死罪になった際、その首を洗ったとされるお玉ヶ池のどこか物…
【おたまがいけ / 薺池(なずながいけ) / 奈津那ヶ池】2023年3月撮影 入り鉄砲に出女。関所破りと、お玉という奉公少女の悲劇 元禄十五年(1702年)春、街道の石畳を途方にくれて歩くまだあどけない顔の少女がいた。 江戸の奉公先から逃げて箱根までやって…
2023年(左)と2013年(右) 街中の「島」のような森で保全された池 この池を内包する新林公園は藤沢駅から1km圏内という市街地内にあるため、航空写真で見ると谷戸と森林が住宅地に囲まれた島のような様相になっている。かつては谷戸を潤してきた溜め池だっ…
【めおといけ / 夫婦池公園】 鎌倉山の歴史ある溜め池を公園に 鎌倉山の裾に江戸時代に築造された溜め池に由来する公園池。池名を冠した夫婦池公園として流れ込みの湿地とともに保全されており、上池と下池の2つの池からなる。 鎌倉山の歴史ある溜め池を公…
2023年2月初旬、氷結していた。横浜自然観察の森の中にあるいたち川源流「ミズキの谷の池」の南150mほどの位置にある小さな池と湿地。水源は斜面から滲み出てくる天水で常時、水がたまっているようだが魚類は確認できなかった。 観察用に木道が敷設されてい…
桜のシーズンはお花見客でにぎわう岸根公園の篠原池。駅前にありアクセス性も抜群。
みょうこうち。 鎌倉・円覚寺の境内にある寺社池。ただし現在の池は古い絵図をもとに復元したもの。池景観で存在感を放つのは「虎頭岩」と呼ばれる大岩。役割としては寺社池ではポピュラーな放生池。 池に会うためには拝観料必要。以下、円覚寺オフィシャル…
びゃくろち。 開山にまつわる伝説を持つ国名勝の寺社池 臨済宗の大本山として、また世界的観光地として名高い円覚寺の門前に構える寺社池。京都の寺社池などでは、金閣の「鏡湖池(きょうこち)」、龍安寺の「鏡容池(きょようち)」など池名を音読みする例…
調整池全景。駐車場黄色のラインから右側が池の範囲。2013年撮影 千回来ても池と気付かず・・。教えてくれたのは、妻だった。 トライアスロンに打ち込んでいた数年間、トレーニング場所として自転車かランニング、あるいは両方で登坂することを日課としてい…
標高660mの箱根山上に熱帯魚「グッピー」が生息する池が! 箱根・伊豆方面の池にくわしい方から、箱根の仙石原高原にグッピーが生息する不思議な池があるとの情報をいただき、さっそく現地へ赴いたのが2020年晩秋。 標高の高い箱根にあって、熱帯魚が生息す…
【しんせいこ】静寂に包まれた厳寒期の震生湖(2023年1月撮影) 関東大震災によって生まれた天然湖 震生湖は、その名が示すとおり「震災」によって「生まれた」周囲長1kmの天然湖。この堰き止め湖は、秦野の市街地を見下ろす秦野丘陵に立地し、大地の溝に嵌…
名水の湧く「地獄」と、青い鯉 南足柄は明神岳の伏流水による豊富で良質な湧き水があり、この水を利用する大きな工場が集まっている。 この清左衛門地獄池という不思議な名の池もまた湧水による水源池であり、池端に立つ「第二水源地」の看板には「富士フイ…
池のある弁財天の入口は駅のホーム 駅のホームから参詣する金運アップの池 箱根登山鉄道の塔ノ沢駅プラットホームに参詣口がある、ちょっと変わった立地の深沢銭洗弁財天。 その名の通り、池で硬貨を洗うことでご利益が得られる神様が祀られている。駅には無…
モダニズム土木のダムが、こんな所に 富山の黒部川の発電用ダムについて調べていたときに、モダニズム建築の山口文象(やまぐちぶんぞう・1902〜1978)というダムデザインの凄腕の存在を知った。 彼がデザインしたダムが、何と観光地としても人気の箱根湯本…
しょうじんがいけ。池畔にある資料館の壁画 池畔に磨崖仏が集まる箱根の「地獄」 箱根駅伝の花、山上りの5区もクライマックス。山上りを終えて長い下りのストレートを芦の湯温泉を横目に通り過ぎると、だめ押しのようにもうひと上りする。駅伝選手であれば…
谷戸の最奥部をコンクリート堰体が堰く谷池タイプの洪水調節地。 入口のフェンスごしに堰体を見ることができるが中には入れない。一帯は横浜で貴重な谷戸の里山景観を残した「寺家(じけ)ふるさとの森」。 マークした場所は、熊の池。
【くまのいけ / 熊野池】熊の池(2022年撮影) 谷戸の溜め池を利用した有料釣り場 正式には熊野池という農業用ため池であるが「寺家ふるさと村・熊の池」という名称のへらぶな管理釣り場として湖面活用されている。 横浜市内ということもあり宅地化が進む中…
「タマゾン川」から生態系を取り戻す試み 21世紀になって水質の改善により鮎ももどってきた多摩川。一方で「タマゾン川」と呼ばれるほどに熱帯魚をはじめ、捨てられた外来魚が生息し生態系が乱れが問題化していた。 事態を憂えたボランティアが、多摩川のほ…
神奈川の「最奥ダム」と言いたいところですが 裏丹沢に深く食い入る谷の源流部。「ユーシンブルー」が有名なユーシン渓谷の最奥部にある神奈川県営の水力発電用ダム。堤高は14.9mと、ハイダムには10センチ不足。 この最奥のダム湖こそ真の「ユーシンブルー」…
「ユーシンブルー」復活は2023年か 神奈川県が所管する発電用ダム。シングルのローラーゲートが堰く青い水がSNS映えな「ユーシンブルー」として有名に。ただしダムの堤高は14.5mでわずかにハイダムの条件に達していない。(※注目スポットなので当ブログでは…
神奈川県下、トップレベルの市街化率90%の矢上川流域。 近年、増加傾向にある都市洪水から町を守るため、地下シールドトンネル式の調節池が進化しつつある。 訪れた場所はマークした場所は発進立杭。地下調節池の起点であり、矢上川流入施設があるはずだけど…
赤いベンチがカッコいい 公園池の中には海外テイストのものもあり、相模原公園のこの池はフランス式庭園。 赤いベンチって意外と池に似合うんだなあと感心。 相模原公園はフィールドアスレチックや動物広場もあり、週末は家族連れに大人気の総合公園。 駐車…
2022年8月の小田原城のお堀。なんだこのアートは?! 小田原用水で早川の水を導水 小田原城は豊臣秀吉の天下統一に最後まで抵抗した関東の雄、小田原北条氏の居城。その本丸、二の丸を取り囲んでいるお堀。 関東大震災ではお堀の石垣が崩れただけでなく津波…
さがみはらちんでんいけ。特徴的な取水設備(2022年撮影) 相模原市にあるのに横浜市水道局が管理する池 相模原市に位置する池ながら管理は横浜市水道局。相模湖から導水された水の不純物を7時間かけて沈殿させるための池だという。もとは今とは違う名前の…
2014年から道保川公園「フィッシングパーク跡地」の名で掲載していたが、2022年に再訪したところ案内マップに上の池、中の池、下の池という池名が記されていたので、あらためて「相模原公園せせらぎの園地区の池群」と改題した。 上流から、上の池、中の池、…
遊歩道でアクセスする保全された谷戸池 谷戸池という池名は固有名詞というよりは池のスタイル。その名が表すように明瞭な谷池タイプの堤構造を持つ池。 この池へのアプローチはハイキング路で徒歩となる。 保全緑地の一角にあり遊歩道やベンチが設けられてい…
「たんじょういけ」と読む。一帯にあった古池、ひょうたん池などの押堀(おっぽり)群のひとつ。新池とも。 池畔の一角が達上ヶ丘公園になっているが、池自体は積極的に公園池として活用されているわけではなく、かといって立入禁止になっているわけでもない…
昌清院の裏手にある溜め池と思われる池。 このように明瞭な谷池タイプの堤構造を持つ池は鎌倉では希少なこともあり、記録しておくことにした。 湘南モノレールの駅から徒歩でアクセス。狭い路地奥にある。 山崎・台峯緑地の案内マップには、この池が左上の方…
小田原城南堀(2022年6月撮影)小田原城のお堀は地元なのに2018年の「池の水抜く作戦」のときも、どこかに遠征していて見ることができなかったし、地元がゆえに意外にちゃんと向き合っていないところがあったかも。 そもそも、小田原城のお堀の一角(南堀)…