水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

山形県

木川ダム(山形県朝日)

東側のアプローチ路が冬季通行止めで引き返したことがあり、秋に二度目のアタック。 このアプローチ路は朝日川に沿うた離合困難な隘路であったが、意外にも地図上では細い線で記載されている月山湖側からのアプローチ路は二車線で快適だった。 真ん中に一本…

大鳥池(山形県鶴岡)

【おおとりいけ / 大鳥湖】 湖面標高960m。登山路を3時間かけて歩いて行くしかアクセスできない山池でありながら、コンクリート堰体を持つ溜め池でもあるユニークさと、池ヌシのタキタロウという体長2〜3mもの怪魚がもたらすロマンとで、私にとって長らく憧…

三角池(山形県鶴岡)

みすまいけ、と読む。標高990m、大鳥池の北西500mの山中にたたずむ山池。 大鳥池の方が湖面標高が低いが、明瞭な流れ出し筋は見あたらず、直接の通水関係はなさそう。尾根がほどけたタルミに立地。なんでこんなところに池があるのか、ちょっと不思議。 大鳥…

戸立山の池群(仮称)(山形県鶴岡)

戸立山の稜線両翼に池や池塘群が10以上。気になったので予備調査。 やはり火口湖だろうか。戸立山は登山路がなくヤブ漕ぎか残雪を踏むしかアプローチする方法がないようだ。

泡滝ダム(山形県鶴岡)

秘境ダムともいえそうな山の懐深くにある発電用の泡滝ダムは、大鳥池への登山口に位置する。 とはいっても泡滝ダムバス停があり、一日数便、バス便があったりする。(※夏期のみ) バスで行けるなら秘境ダムとはいわないかな。 ダム湖および前後の渓流には漁…

本沢ダム(山形県上山)

国道沿いにあるハイダムスペックの溜め池。 池畔に立つ酒屋を抜けてクルマやバイクが行き交う。これから奥羽山脈の峠越え・・そんな緊張感をまとった昭和ノスタルジーな湖岸がいい感じ。 池は堰体側にスロープあり。日本産淡水魚の魚影。モツゴかオイカワか。

東大鳥ダム(山形県鶴岡)

大鳥川は荒沢ダムのインレット上流で西大鳥川と東大鳥川に分かれる。後者を堰く3ダムのひとつが東大鳥ダムで、山形県企業局が所管する発電用堰堤。 管理橋が入山者用に開放されているところがポイント。西大鳥川の方には西大鳥ダムもある。 前後の渓相はよ…

左京渕ダム(山形県鶴岡)

東大鳥川を堰く3ダムのひとつ。ダムというが見た感じハイダムではなさそう。 ダート林道を進んだ先にあり、前後の渓相はよく入渓しやすい。対象魚はイワナなどで入漁料必要。禁漁期あり。ダムの位置 入渓しやすい場所。この区間は舗装してある 下流部の発電…

唐沢(山形県南陽)

堤高18.7mの防災重点ため池。東北らしい、どっしり腰が落ち着いた雰囲気の池だった。水位は低めでの運用が常態化か。 アプローチ路は1.5車線。

最上小国川流水型ダム(山形県最上)

全国五例目、東北初の国営アナーキー(穴あき)ダム ダム基部に穴があり、通常は水がダダ漏れでまったく水を貯めることもないため「穴あきダム」とも呼ばれる流水型ダムは、防災ダム界の新しいトレンド。 一方で、その問題点を環境面から指摘する研究者もい…

梵字川ダム(山形県鶴岡)

梵字川ダムの右上に月山ダムも見える国営の華がある月山ダムの直下にある小さなダムだが、月山ダムにも負けぬ魅力がある。 ダムの真正面に橋がかかっているおかげでフォトジェニックな表情を容易に捉えることができる。おまけに橋のたもとに駐車場まであって…

白竜湖(山形県南陽)

南陽市のお膝元の田園の池。日本一小さな「湖」とも? 南陽バイパスの東側、丘陵に囲まれた低湿地帯にあり「湖」の名称がついているものの水深はきわめて浅く、最大でも1〜2m程度。一般的に5m以上が目安となる「湖」の基準からははずれる。 湖周はウィキペデ…

鶴沢ダム(山形県尾花沢)

堤高17mのアースダムが堰く貯水池。 近年、改修工事でリニューアルされた。アプローチ路はダートだが見晴らしのいい水田の先に堰体が見える。

小以良川ダム(山形県新庄)

こいらがわだむ。 地図によっては「川」の字の抜けた「小以良ダム」という表記もみられる。 新庄の小規模ダム群のひとつだが、アプローチ路がおよそ1kmほどのダートで、2016年の初訪時は道がぬかるんでいたためハイエースで入ることは断念した。折りたたみ自…

田沢川ダム(山形県酒田)

人造湖名は、ひらた赤滝湖。 ダムサイトに立つ黒く艶かしいフローラ像が抱えているものが腐敗した巨大魚のように見えてドキッとしたが、当然ながら、そうではないようである。 イラスト鳥瞰図のダム周辺案内板が素晴らしく、見入っているとダムこの水源側の…

温海川ダム(山形県酒田)

【あつみがわだむ / 奥温海湖】 越後から日本海の盾のようにのびた山脈が山形県側に貫入した先に温海岳があり、その山腹に位置するダム湖で、奥温海湖と名付けられている。 在来野菜の温海の赤カブの生産地は上流側の国道345号沿いに広がっているので、この…

五台沼(山形県酒田)

江戸時代に築造された溜め池。五台溜池とも。 池の周囲に遊歩道、案内板などが整備されているが、アプローチ路入口には看板などなく分かりにくい。堂見沢溜池(手前)と五台沼(奥) マークした場所は五台沼のアプローチ路入口。

堂見沢溜池(山形県酒田)

堂見沢溜池はハイダムスペックの農業用ため池。 ぽつんと浮かぶ島が神秘的。 アプローチ路はダート2kmほど。堂見沢溜池(手前)と五台沼(奥) マークした場所は五台沼のアプローチ路入口。

玉木沼(山形県飯豊)

冠雪した飯豊山地を背景に。貧栄養湖の湖水は上空から見ると宝石のように美しい。玉木沼は山中の独立した池である。 円形の湖形からも察せられるように、明瞭な流入河川がない。ため池の立地としては、かなり独特である。というのも堤の対岸を堰いている壁の…

原崎沼(山形県天童)

堰体には釣り人がずらっと並んでいる(2021年撮影)田園地帯の中にある、へらぶな釣り場として公認された溜め池。平地にあるので山間の池と違ってアクセスも楽。 この池で感心したのは、堰体の前法面(池側)のコンクリート護岸。波蝕防止の護岸方法として溜…

中台池(山形県鶴岡)

湯殿山スキー場を抜けて山道を進んで行った先に、ブナ林に囲まれた天然の山池のような閑静な池があった。 ジュンサイがびっしりと水面を覆う。水がきれいな証拠。黒みがかったタンニン水質にも見えるが、これは悪いことではない。 この池、よく見るとコンク…

仁府新ため池(山形県長井)

「廃池」という選択。 二段の兄弟池だったが現在はロストレイク(消失湖)となっている。上段は明治時代築造の仁府(にふ)ため池で下段が昭和築造の仁府新ため池。 決壊リスクがあったことから平成29年に地域の要望のもと廃池工事を実施。国の補助金によっ…

大堤と新兵衛堤(山形県南陽)

苗字帯刀も許された水守の集落。水林。 日本の滝百選のくぐり滝の奥にある二つの歴史ある溜め池。 江戸時代の米沢藩では新田開発のため水源林の保全を重視し、この一帯を禁伐林として高札を掲げ、さらにこれを監視させるために山守と水守(みずもり)の集団…

前田溜池(山形県大江)

堤高15.2mのハイダム。流出口から集落まで谷ストレートで350m。なんかとても危険な気がしないでもない。 しかし右岸側の林道、左岸側の舗装道のどちらからもアプローチできなかった。堰体中腹右岸側にアプローチ路のようなものも見えるが詳細不明。 右岸側の…

睦池(八景下池)(山形県白鷹)

関西産の純ベラ(?)だけを放流したヘラブナ釣り池として、地元の釣り師たちが大切に守ってきた河川敷内のジャリ穴タイプの池。 最上川と朝日連峰の景観が素晴らしく、心のふるさとのような愛すべき小場所だ。 2013年の初訪時は池の全周に釣り桟橋がめぐら…

上郷ダム(山形県朝日)

最上川に設けられた発電用のダム 東北電力が所管する発電用ダムで、最上川本流を堰く。さすが松尾芭蕉が「さみだれを集めてはやし」と詠んだ最上川。水の勢いが。 漁業権が設定されており釣りには入漁料が必要。サクラマスの遡上障壁となっているとの指摘も…

引竜第一ダム(山形県河北)

奥に異界から来たような月山の白く丸い稜線が引竜第一溜池とも。 堤高は15m以上ありハイダムスペック。堰体の法面を舗装道がはすかいに駆け上る。 訪れた際はアプローチ路が工事通行止めだったため徒歩で進めるところまで進み空撮を行なった。

引竜小溜池(山形県河北)

堰体の裾を引竜第一ダム湖にひたすような立地にある重ね池タイプの溜め池。 取水操作するための設備は見あたらないが、堰体下部にコンクリートダムでいうところのオリフィスのような穴が見えるのが気になる。ある程度の水位になったら自動的に下の貯水池に流…

院内溜池(山形県村山)

院内溜池は堤高14mのアースダム。あと1mでハイダム。惜しい。下の写真は南側にあるハイダムの塔の沢ダムとのツーショット。bunbun.hatenablog.com

伏熊沼(山形県寒河江)

2013年の伏熊沼。一見、まったりとした沼らしい沼だが・・ 日本で一番、ドン深な「沼」? 蛇行する最上川が醸成した河岸段丘を見下ろす山中の溜め池。 ハイダムスペックを満たすアースダムの堰体が堰く貯水池で伏熊ダムとも呼ばれる。ドン深のハイダム湖なの…