水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

京都府

谺ヶ池(京都府京都)

【こだまがいけ。谺ノ池、こだま池、新池】 失踪人を探すヒントが見つかる? 七不思議の池 全国のお稲荷さん総本山。その中でも最強とも 京都・伏見稲荷大社は全国3万社の「お稲荷さん」の総本山。外国人観光客には日本を感じるパワースポット・ナンバーワ…

伏見稲荷 傳法池(京都府京都)

傳法池は京都・伏見稲荷大社の境内にある池のひとつ。 この池は現地の案内マップ看板で見つけたが、あまりに密な鳥居と外国人で方向感覚が今ひとつ働かず、うまく見つけられなかった。 あとで調べてみると林の中のくぼ地に実在した池のようだが、2019年には…

円山公園 ひょうたん池(京都府京都)

しだれ桜ライトアップがみごとな京都・円山公園。 もともと歌枕として知られたススキの原っぱが広がる土地を、明治新政府がひとつの公園として開放したが、現在のような池がもともとあったわけではない。 東山を借景に水を配するのは戦前の造園家・小川治兵…

知恩院の池(京都府京都)

京都東山の斜面に伽藍を広げる知恩院。 境内にはおもに三区画の池があり、中段に方丈庭園の池と納骨堂の池、下段に友禅苑の池。 知恩院は七不思議をもつなど歴史と由緒のある寺であるが、友禅苑は意外に若く、昭和時代築造された庭園。 冒頭写真の石橋のかか…

勧修寺の氷室池(京都府京都)

かじゅうじのひむろいけ。 勧修寺境内にある「氷池園(ひょうちえん)」という池泉回遊式庭園の中心的構成要素となっている池。 池は平安時代の作庭時に造られ、豊臣秀吉の時代に埋め立てて半分のサイズになったらしい。それでも池の奥側は庭園池とは思えぬ…

曹源池(京都府京都)

【そうげんち。天龍寺】 その池の名には、禅の真髄が。 中学だったか高校だったが、日本史の教科書で懐かしい天龍寺船。南北朝時代、この寺の造営を名目に幕府が中国に送った貿易船というから、そうとうにお金がかかっている。 しかも、嵐山を借景要素として…

小倉池(京都府京都)

「小倉百人一首」発祥の地とされる小倉山の山裾に位置し、山側の池畔に御髪神社がある。 掘り込みの池らしく、堤は明瞭でない。水面の一角を蓮が占め、水質浄化のための手作りのフロート曝気装置や、樹脂管の流れ込みなど、意外にメカメカしている。 吐き出…

阪急嵐山の池(仮称)(京都府京都)

嵐山の池さんぽ ver. 2.0。2015年に水彩で描いたのが上半分。下半分は2020年にデジタルペイントで追加。阪急嵐山駅のロータリー横にあり、粗石を組み上げた護岸と中の島をもつ池だったが、訪れた際には水はなく空き地のようになっていた。 景観要素の池だっ…

法金剛院の苑池(京都府京都)

花園駅のまん前にある法金剛院。本堂は重要文化財を擁し、池の流れ込みの先にある青女の滝は国の特別名勝に指定。 池は島には鶴島と名が付いているが、池は「苑池」(えんち)と記されるのみ。 案内板の鳥瞰図が味わいある。さすがというか、京都の寺池は気…

二条城二の丸庭園の池(京都府京都)

世界遺産・二条城の外堀と内堀にはさまれた二の丸内に設けられた特別名勝の庭園において、堂々たる存在感を放つ庭園池。 護岸の多くは大岩を贅沢に配し、目を細めれば中国の仙境のよう。よく見ると一部にはきっちり積まれた石垣護岸もある。 流れ込みは定番…

元糺の池(京都府京都)

もとただすのいけ。訪れたときは水がなかったので絵で再現 三本柱の鳥居が立つ神池。 難読の池である。「糺(ただす)」は「正シクナス」「誤ヲナオス」の意味ということで、何という毅然とした池名だろう。 木嶋神社の境内の端に、巨樹に囲まれたたずむ神池…

退蔵院ひょうたん池(京都府京都)

傾斜を利用して渓流と池と枯山水を配した豪快な作庭退蔵院は妙心寺に境内の一角を占め、池のある庭園は特別な区画として拝観料が必要。 退蔵院は日本の水墨画の元祖ともいえる国宝「瓢鯰図(ひょうねんず)」を所蔵。絵には鯰が泳ぐ池と、それを瓢箪で捉えよ…

妙心寺の蓮池(京都府京都)

すさまじい池密度の場所は行ったことがあるが、これほどまでの寺密度は経験したことがなかった。 まさに寺銀座といった風情。 地図を見ると卍マークに打ちのめされそうになるが、寺に飢えたらここに来よう。歩いているだけで往生しそう。 いくつもの寺がそれ…

妙心寺の放生池(京都府京都)

妙心寺という大きなくくりに、いくつもの寺院が集まり、寺銀座といった風情。 南総門からすぐのところにある放生池は固有名詞ではなく、寺池によくある池の一般名詞。 鯉などの生き物を放つ放生祭のイベント用の池。柵ごしに見ることはできるが、池にかかる…

二条城外濠(京都府京都)

二条城の外堀は道路沿いあって、城内の内堀や庭園池とちがって無料で見ることができる。大政奉還という大きな歴史の舞台となった二条城だが、お堀は意外に小さく石垣も低い。 城内の池をめぐった水が流れ出しているのか、石垣の一角に設けられた水の吐出口が…

二条城内濠(京都府京都)

二条城の内堀。外堀は道路沿いに見ることができるが、内堀の方は拝観料を払って庭園順路を歩く必要がある。 寒さの中で眠っているカモがかわいらしかった。陸に上がって首を羽毛にうずめている子たちもいたが、水の上に浮いて漂いながら眠っている子もいた。…

二条城清流園の池(仮称)(京都府京都)

二条城の外堀と内堀の間にある庭園池。入園は有料。 池の東半分と西半分とで様式が異なる和洋折衷スタイル。江戸時代からあったわけではなく昭和40年に作庭。 流れ込みは滝とせせらぎで構成され、造形は本格的。池畔には高級感のある茶屋。流れ込み 案内板 …

安民沢(京都府京都)

ここも金閣寺の一角。陰鬱な空気が漂うあんみんたく、と読む。「沢」という字は昔は池のことも意味し、特に初沢池、猿沢池、広沢池の三つを「日本三沢」と呼んだりもする。 金閣寺の主池である鏡湖池の裏山に位置し、同池の水源でもある。金閣の足もとの流れ…

鏡湖池(京都府京都)

きょうこち。 鹿苑寺金閣を映し出す鏡湖池は、今や世界的なフォトジェニック池。金閣のキンキラキンな俗臭を洗い落とすこの池がなければ、これほどの観光地になれただろうか。 やはり異様な景観である。作庭感をほどほどに抑えた落ち着きのある近景に、人工…

東寺の瓢箪池(京都府京都)

東寺境内でも五重塔を水鏡に映す池で、会うためには拝観料が必要。紅葉の季節にはライトアップも。 池の水は水路を通じて柳ヶ池に吐き出されている。ノートルダム大聖堂や首里城の火災の衝撃を受けて、あらためて寺社の防火体制が見直されているが、池の水は…

東寺の柳ヶ池(京都府京都)

東寺の境内北側にある蓮池と同じく、拝観料なしで会うことができる掘割状の池で、宝蔵を取り囲むような形状。 池畔に柳の木があり、案内板を見て驚いた。花札、歌舞伎、切手の題材としても有名な「柳に蛙」の舞台となった柳・・に、ゆかりがあるということで…

東寺の蓮池(京都府京都)

東寺の境内北側にある池。池というより堀割りといった風情で、錦鯉が泳いでいた。 この蓮池は拝観料なしで会うことができる。 駐車場

はり湖池(京都府向日)

五塚原古墳の丘陵に二段の溜め池があり、下段は「はり湖池」という名で釣り人でにぎわっていた。 京都の市街地の溜め池は排他的な池ばかりで、いささか気落ちしてきたところだったので、ようやくこういう池に会えてほっとしたのが正直なところである。並んだ…

大池(京都府向日)

右手に釣り師の姿も五塚原古墳の丘陵に二段の溜め池がある。 上段が大池。右岸側は住宅地になっていて、堰体上に出られるほか、下段の、はり湖池側からも階段で上がれる。 堰体上の遊歩道は丘陵頂上へと通じているが、訪れた際は通行止めになっていた。 また…

寺戸城跡の池(仮称)(京都府向日)

京都向日の池では共通スタイルの赤黒の明朝体が凜々しい釣り禁止看板。 署名には自治会、財産区とならんで農家組合も名をつらねる。コンクリートと住宅に囲まれた調整池にしか見えないこの池も、もとは溜め池だったか。上手には、はり湖池、大池といった溜め…

竹の径新池(京都府向日)

護符のように規制看板が林立京都向日の野池群では共通スタイルの看板が見本市のように並ぶ。赤黒の明朝体を余白が引き締める凜とした釣り禁止看板は、この地域特有の美学が垣間見える。高級タケノコの産地で、池の横を「竹の径」が通る。 四段のかさね池であ…

物集女財産区の溜池(仮称)(京都府向日)

市街の住宅地から竹林の山を進んで行くと現れる溜め池。 釣り禁止、立入禁止の看板が複数掲げられ、有刺鉄線付きのネットフェンス。全国定番デザインの「あぶない!」看板まである。 物集女財産区、農家組合が管理。「財産区」が入ってくるとなると、農業用…

主池(京都府向日)

バイパス道に沿いにあり行者池の上段に位置する。 アクセスは容易だが立ち入り禁止、釣り禁止看板が乱立状態。 全国でもっとも多く採用されている釣り禁止看板デザインのものもあった。 アースダムとは思えないほどの堰体の急傾斜ぶりが魅惑的な池である。周…

行者池(京都府向日)

溜め池なのに、下水道課が? 行者池は航空写真で見ると直列四段、並列二段のかさね池の最下段にあり、構造から容易に溜め池であることが予想できた。 バイパス道路沿いの現地に立つと、緑のネットフェンスに「池に入るな!!」「魚つり禁止」「許可なく池敷…

北ノ口公園の調整池(仮称)(京都府向日)

京都市との市境近くの公園調整池。 公園といっても駐車場もないミニ公園。それにしても、まるで堀を思わせる威圧感。細長く深い。 フェンス越しに下をのぞきこむと、オリフィス枡らしきものが。しかも木製のようにも見える。調整池の木製オリフィスは正直、…