水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,200湖

エリア特集

十二湖(青森県深浦)

白神十二湖。 世界遺産・白神山地の一角にある33の天然湖沼群。 鬱蒼としたブナの森が広がる白神山地は、絶景鉄道で知られる五能線が走る日本海に向かって西斜面の裾を広げている。おおむねはなだらかな斜面であるが、崩山と日本キャニオンの二つの場所で断…

上高地の湖沼群(長野県)

穂高と焼岳の二つの百名山が構える山岳大伽藍の、いわば境内のような高原を縫って、梓川がいくつもの池沼をちりばめながら流れ下る。 縄文時代には上高地一帯は水深300〜400mにも及ぶ古上高地湖が広がっていた。現在、われわれが歩きまわっているあたりは広…

八幡平と岩木山の湖沼群(岩手県八幡平)

ダブル百名山というぜいたくな立地の湖沼群。 『日本百名山』に掲載されている八幡平と岩木山という二つの名山に穿たれた湖沼群。本格登山で挑む火口湖からクルマで軽装ハイキングで行ける湿原の池までとりどり。かつて雲上の都市といわれた鉱山町の廃墟のか…

むつ野池群(青森県)

本州最果ての野池群。 下北半島の中核都市であるむつ市は、本州最北端の市でああると同時に、日本で初めてひらがな名を用いた市でもある。町は大型店も多く、地方都市の様相をもち、下北半島にこれほど大きな町があるとは思わなかった。 初めて訪れたのは200…

つくば野池群(茨城県)

多くの研究機関が集結する学園都市つくば。 その周辺の野池はバスポンドとしての実績も高く、へらぶなが自生している無名の池もあちこちで見つかる。 都市部にある池の多くは公園化されているが、一歩郊外に踏みだせば野趣あふれる里池に出会える。 特に筑波…

中濃の野池群(岐阜県)

豪快にうねる木曽川の中流域。肥沃で歴史的にも農業が発達した一帯は、丘陵の多い地形を利用した谷池タイプのため池がよく見られる。ここでは岐阜県の美濃加茂市を中心に関、各務原、可児、および愛知県の犬山まで、周辺を含めたエリアの水辺を概観する。 美…

東濃の野池群(岐阜県)

恵那山に抱かれた、奇岩のあるおもしろい水辺景観が随所に。 名河川といえる木曽川と、古来から現代まで交通ルートとして重要な土岐川流域にまたがる内地が東濃と呼ばれるエリア。全国に60余しかないダム湖100選の水辺を二つももち、奇岩が顔を出す外観的特…

胆沢扇状地の野池群(岩手県奥州)

日本最大の扇状地に点在する200余の野池と、2つの分水工。 奥州市の西側に広がる東北有数の穀倉地帯である胆沢扇状地には、「ダム」と名付けられたものも含め大小200以上もの野池が点在する。その扇形の要には、日本一の堤長を誇る胆沢ダムが控え、日本最大…

古都奈良の水辺(奈良県奈良)

千年の古都奈良を代表する水辺といえば、まず猿沢池を挙げないわけにはいかない。五重塔を水面に映し、七不思議や伝説を持つ。舟を浮かべる神事も行われ、情緒、歴史ともに厚みをもつ。周辺には大仏池こと二ツ池、荒池など古都風情に包まれ、鹿が草を食む池…

茂原の野池群(千葉県)

睦沢町の野池でよく見られる地域共通の看板。(河須ヶ谷堰) 房総の「池」と「堰」の文化的境界。 茂原市とこれを取り囲む五町一村で構成される長生郡は、合併統合の動きが古くからなされているが、実現していれば「長生市」として一大行政圏をかたちづくっ…

乗鞍湖沼群(長野県・岐阜県)

百名山に名をつらねる乗鞍岳。山頂部にいくつもの峰を配し、三千メートルを越える最高峰・剣ヶ峰に抱かれた権現池をはじめ、火山由来の美しい天上湖が点在する。 これほど豊かさと厚みを持った山も稀である。(中略)乗鞍主峰と続く広大な山城には、多くの山…

いすみの野池群(千葉県)

房総で最大の222個のため池を有する野池天国。 自然と人の営みが織り上げたなだらかな丘陵に広がる田園。房総の野池群の中でも、特に密度が濃いエリアがいすみである。房総中南部でため池は「堰」と呼ばれ、いすみ市だけで222を数え千葉県でもっとも多い。 …

裏磐梯湖沼群(福島県)

明治時代の噴火で生まれた300もの天然湖沼群。 裏磐梯湖沼群は1888年の噴火で生まれた300以上もの天然湖沼群。噴火といっても溶岩流が成因というわけではなく、磐梯山の山体のひとつが崩落し、岩なだれとなって高原を襲った。ここにあった五つの村も呑み込ま…

仙北・仙南平野の湖沼(秋田県)

市街地の歴史ある池から山上湖まで、さまざまな湖沼を楽しめるエリア。 秋田県の南の玄関口ともいえる湯沢と横手は、雄物川に沿って南北に長く広がる仙北平野、仙南平野に豊かな水辺をたたえている。これに北側の美郷町を加えたエリアは、じつに多様なタイプ…

山形の湖沼群(山形県)

西蔵王高原と三本木沼(2017年5月撮影) 陸っぱり釣り人を魅了する高原湖沼の宝庫。 山形市周辺は、へらぶな、ブラックバスともに陸釣り派の釣り人にとっては魅惑的な湖沼が多い。厳寒期には板橋沼や盃湖で氷上ワカサギ釣りも。 市街地には、中心部の城趾公…

とびしま街道 島の湖沼群(広島県、岡山県)

渡船と橋で渡る「裏」しまなみ海道の湖沼群。 瀬戸内海に浮かぶ七つの島を七つの橋で渡りつないでいく「安芸灘とびしま海道」は、今や世界的にサイクリストの憧れの地となった「しまなみ海道」の裏街道のような感じで、やはり本州側の呉市から一部、フェリー…

東松山・滑川の野池群(埼玉県)

※囲みで記載された池名は当ブログに掲載済の池です。灰色は立入禁止や釣り禁止、水抜きなど。 北関東屈指の野池密集エリア。 埼玉県の東松山、滑川、嵐山、小川エリアは台地と丘陵が織りなす自然豊かな地形をもち、地図を開けばきら星のように野池がまたたき…

上田の野池群(長野県)

(人柱伝承の残るその名も恐ろしい舌喰池) 塩田平は、民話とため池の里。 全国ため池100選にも選ばれた「塩田平のため池群」をはじめ、上田は山に囲まれた盆地を潤す美しい野池の宝庫である。江戸時代には200から300もあったというため池だが、現在は140ほ…

淡路島の野池群(兵庫県)

全国21万のため池の10分の1以上が、淡路島に集結。 淡路島には自治体別で全国1位のため池保有数を誇る淡路市を有するだけでなく、残る洲本市、南あわじ市も2位、8位とすべてトップ10入りを果たしている。 これは2014年に兵庫県洲本土地改良事務所が行っ…

鳥海山麓の野池群(秋田県)

霊峰・鳥海山の雪代が美しい清涼な水辺群。 鳥海山の北麓にあたる秋田県にかほ、由利本庄には多くのため池がある。(仁賀保の野池、由利本庄の野池) このエリアの湖沼がおもしろいのは名前である。秋田でよく見られる「堤」ももちろん多いが、このエリアで…

名古屋の野池群(愛知県)

大都市の好環境な野池多数 名古屋は大都市でありながら、じつにゴージャスな水辺空間の宝庫。 肥沃な濃尾平野が古来から穀倉地帯だったため多くの溜め池が作られ、近代以降の都市化においても、それらの溜め池が市民の憩う緑地として有効に生かされている。 …

知多北部の野池(愛知県)

東海・大府の野池 知多半島道路の起点という立地にある大府(おおぶ)と東海。大府市のホームページによると市内に76ヶ所のため池を有する。数だけで見れば目をみはるようなものはないが、市北部の池の密集度がすごい。都市化が進んでいることもあって、地域…

津・松阪・伊勢の野池群(三重県)

津の野池群 津の野池は中の島をもつ池がよく見られる。東日本の野池では水天宮を祀る目的で中の島を設ける事例が散見される程度である。これは何らかの文化的背景があると思われる。 津では「片田・野田のため池群」がため池100選にも選定されており今後、観…

志賀高原の湖沼群(長野県志賀高原)

高原と山岳ハイキングでめぐる天然湖沼の楽園。 志賀高原の水辺は、ドライブがてらに楽しめる琵琶池、丸池をはじめ、「池めぐりコース」という手軽でスタイリッシュなハイキングでの池めぐりから、志賀山、裏志賀山、鉢山といった2,000m級の山を登ることによ…

五色沼湖沼群(福島県北塩原)

神秘の色をたたえる火山由来の湖沼群。 五色沼とは磐梯山麓、檜原湖南岸に沿うように点在する湖沼群。裏磐梯の北東にある吾妻連峰にも同名の五色沼があり紛らわしいが、吾妻の五色沼が単独の火口湖であるのに対して、裏磐梯の五色沼は水蒸気爆発の山体崩壊に…

武雄・大町・江北の野池群(佐賀県)

九州随一の魅力を誇る野池群。 佐賀県の中央部に位置し、長崎本線と佐世保線の分岐点でもある肥前山口駅を擁する江北町と、その西につづく大町、武雄市に至るエリアは九州きっての好環境な野池群が広がっている魅惑の水辺フィールド。 南にむかってゆるやか…

糟屋の野池群(福岡県)

自転車、オートバイでのランガンが定着。 博多から東に10km程度と、大都市圏にある糟屋郡には池の名が冠せられた総合公園のある駕与丁池を筆頭に平地型の野池が集積しており、ブラックバス、へらぶなの釣りができる池も豊富。ただ、ベッドタウンとして宅地や…

忍野八海(山梨県忍野)

おしのはっかい。 「天然記念物」「名水百選」ダブルタイトルの清冽なる水辺めぐり聖地。 忍野八海は、伏流水となった富士山の雪解け水が20年の歳月をかけて湧き上がってできた八つの池の総称。じつはこの一帯は、かつて山むこうにある広大な山中湖に匹敵す…

下関の野池群(山口県)

「〜溜池」と名付けられた平地タイプの野池が多い。 下関には大きく見ると二つの野池群がある。 山陽側に注ぐ木屋川流域の野池群と、山陰側の豊浦町周辺の野池群である。両エリアはほとんど隣合っており、一部の池は同水系に属するので容貌や性格の大きな違…

佐世保の野池群(長崎県)

レンタルバイクでの水辺めぐりをやってみたい土地。 佐世保という土地には昔から惹かれるところがあったのですが、なかなかこの土地を踏むことができず、2016年夏にやっと数ポンドの池を訪れることができました。 まだ佐世保をざっと概観できるほどまわって…