水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,100湖

大雪湖(北海道上川)

たいせつこ。大雪ダム。 北海道のヘソに立地する壮大な国営ダム。 何より大きな北海道のどまん中に、重しのようにでんと座る大雪山の広大な山塊に囲まれた立地に惹かれた。地図を見ているだけで、どうしても行ってみたいダム湖だった。 究極の立地にありなが…

本流ダム(北海道上川)

北海道筆頭の大河川、石狩川本流に設けられた発電用の取水堰。堤高15m以上という日本国内のダムスペックを満たしていないが、築造当初は「層雲峡本流ダム」や 「層雲峡ダム」という立派な観光地の名を冠していた。 層雲峡は道央屈指の観光地なだけに、堤高が…

雨生ヶ池(新潟県三条)

まごいがいけ。 湖面標高550m。山のふところ深くにある天然湖で、名主の娘と恋に落ちたという大蛇が棲む伝説が残る。周囲は800mクラスの池なのに深さは20m近くに及び、大蛇と限らずヌシといえそうな何かがひそんでいてもおかしくないと思わせる凄味がある。 …

地獄谷新池(奈良県奈良)

地獄谷新池は春日大社を横目に、旧柳生街道の峠へと向かう滝坂の道を徒歩で行く。石畳もあり古い街道を感じさせる。 途中、夕日観音、朝日観音を経て一時間ほど歩くと池の下にある首切地蔵前の休憩所に出た。 そこからもう少し上り坂を進むと、堰体らしき土…

牛溜池(長野県松本)

乗鞍高原湖沼群。 乗鞍高原の池めぐりでは、もっともエントリーしやすく同時にハイライトの水辺でもある。 溜池という名が付いてはいるが、火山由来の天然湖である。天然湖なのに「溜池」と称するのは全国唯一の事例ではないかと思う。 春はミツガシワの可憐…

十二湖(青森県深浦)

白神十二湖。 世界遺産・白神山地の一角にある33の天然湖沼群。 鬱蒼としたブナの森が広がる白神山地は、絶景鉄道で知られる五能線が走る日本海に向かって西斜面の裾を広げている。おおむねはなだらかな斜面であるが、崩山と日本キャニオンの二つの場所で断…

日暮の池(青森県深浦)

白神十二湖。 大きな傷跡を刻んだ崩山を映し出す湖面は淀み濁っており、古い銅鏡に映しだされたような逆さ崩山は少し別人のような顔に見える。 四方から湖面に向かって木々が大きくせり出しているためか、水打ちぎわの影が濃い。 こんな池だが大型バスも通れ…

仲道の池(青森県深浦)

白神十二湖のひとつ。深い原生林のまっただ中の雰囲気をまとう池であるが、実際にはクルマが通れる車道から階段を二十段ほどのぼるだけで会える。ver1.1に更新。2017年秋の現地調査をもとに道と池の位置関係を見直した。 マークした場所は王池の無料駐車場。

青池(青森県深浦)

三度目にしてやっと、白神十二湖の顔役・青池に。 北海道美瑛白金の青い池では駐車場待ちの渋滞に面食らったものだが、山形県の丸池様しかり、なぜか昨今はブルーの池がもてはやされている。ブルーは写真のSNS映えがいいのだろうか。 ここ白神十二湖も、かな…

青い池(北海道美瑛)

白金青い池。 十勝岳噴火への防災対応として平成元年に造られたコンクリート製の小堰堤に、いつしか貯まった酸性の水が立ち木を枯らせることになる。 そして2012年、地元の写真家が撮った一枚の写真がにアップル社製OS「マウンテンライオン」の壁紙(ウォー…

しろがねダム(北海道美瑛)

四季彩湖。 超新星のような観光スポットの脇でひっそり。 十勝岳を奥に控え、山筋をはさんだ隣にはSNSが生みだした超新星スポットの青い池をわずか900mという近さに従えた、しろがねダムこと四季彩湖。 青い池への駐車場待ち渋滞の何人が「しろがねダム」の…

チミケップ湖(北海道津別)

ヒメマスのふるさとは、オホーツクの秘湖。 「オホーツクの秘湖」と呼ばれ、エゾマツ、トドマツ、ミズナラの原生林に囲まれた周囲12kmの天然湖には、観光施設らしきものといえば無料の野営場とこだわりの小さなホテルが一軒あるだけ。 ホテルではカヌーも用…

日新ダム(北海道上富良野)

にっしんだむ。 農業用ダムであるが、農閑期に訪れたところ水抜きされていた。 取水設備は北海道でよく見られる取水塔ではなく斜樋によるものだったが、きれいに水は抜けている。底はグラウンドのように平らで、池底に到るまで管理用のスロープが設けられて…

びふかアイランドの三日月湖(北海道美深)

びふかアイランド。 天塩川の旧河道である三日月湖の両岸に、オートキャンプ場や日帰り温泉を配した豪華な道の駅が広がる。 浮き草とオープンウォーターがあいまじり、つややかな緑の岸をもつ沼は、釣りだけでなく、隣を流れる天塩川でカヤック体験まででき…

パンケ沼(北海道幌延)

台風から逃げるも、追い詰められて最果て。 2017年の北海道の旅では道北は予定に入っていなかった。それが北も北、夜通し走ってこんな極北までやって来たのは、ひとえに台風から逃げていたからである。 なるべく台風の予想進路を避け、逃げのびるうちに最果…

ペンケ沼(北海道幌延)

左下はパンケ沼で、奥に小さく見えるのがペンケ沼。 ペンケ沼はサロベツ原野に取り囲まれ、アプローチ方法が今ひとつ分からず空撮に頼ったものの、わずかな雨のあいまを縫って撮影したため、今回はこれが限界。 沼の特徴としては、隣のパンケ沼に準ずると思…

聖台ダム(北海道美瑛)

せいだいだむ。聖台貯水池、聖台ダム公園。 空が広すぎるダム湖100選の水辺。 じつに地味な農業用アースダムによって堰かれた貯水池ではあるものの、北海道全体で五つしかないダム湖100選の水辺である。 地図で見たときは、正直、なぜ? と思ったものだが、…

新区画ダム(北海道美瑛)

ダム湖100選の聖台ダムと仲良く並んでたたずむ農業用貯水池。 それにしても、そっけないダム名である。どの地図を見ても、現地の案内板にもこの名前。天塩川の数多くの河跡湖をめぐったときにも思ったことだが、いちいち名前を付けたりしない。しかし道外の…

津賀ダム(高知県四万)

つがだむ。 森林鉄道の軌道橋跡が「めがね橋」として散策道に。 学生のころ、四国の山深くを横断するヨサク国道こと国道439といえば、全国屈指の酷道としてオートバイ乗りのあいだでは一種の憧れをもって見られていた。ところどころに時刻表が掲げられて、通…

ひょうたん池(徳島県阿南)

石門公園。 古来から阿波の名勝とされたといい、池はひょうたん形をしており、くびれた部分が岩の門のように見える景観から、石門公園の名が冠せられてる。 公園といっても、みごとなまでに完全なる野池で、アクセス路は狭く、駐車スペースも一台分しかない…

井堀池(仮称)(岐阜県郡上)

郡上市井堀地区にある静かな山間の農業用のため池であるが、フォレストパーク373というルアー専用釣り場として湖面利用されており、釣り桟橋、貸しボートなどがある。 放流魚種はアマゴ。ほかニジマス、コイもいるようだ。釣り具のレンタルもあり、バーベキ…

鶴思慕池(愛知県日進)

つるしぼいけ。鶴思慕上池。 エメラルドグリーンの湖面が心に残る都市圏の水辺として、愛知県の景観資源600に選定されている。 訪れた際は、アプローチ路入口が分かりにくく、その入口もクルマ止めで閉鎖され案内板や駐車スペースもないため、一度は通り過ぎ…

鏡池(奈良県奈良)

かがみいけ。東大寺。 国宝にはさまれた池に馬魚が泳ぐ。 東大寺境内にあり、運慶・快慶作の阿吽(あうん)の金剛力士像に頭を下げつつ南大門をくぐると、参道右側に中門と大仏殿を奥に鏡池が広がっていた。 大仏殿を池面に映しだし、鹿が草を食む光景はまさ…

鷺池(奈良県奈良)

さぎいけ。 猿沢池、荒池を含めた三段の最上段にある池。 周辺が公園として整備され、池の中にはじつに立派な浮見堂(観月堂とも。水上のあずまやのようなもの)もある。 また池畔に「洞水門(どうすいもん)」と呼ばれる水琴窟があり、無料で地底から奏でら…

名勝・旧大乗院庭園の池(奈良県奈良)

古都奈良の庭園池としては筆頭格にあるといっていいだろう。なんといってもこの庭を設計したのは、京都の銀閣の庭園を手がけた親子の父にあたる人。 庭園の主役といえる池は、西小池と東大池で構成され、赤い太鼓橋が紅一点を添え、三匹の亀の甲羅のような小…

上高地の湖沼群(長野県)

穂高と焼岳の二つの百名山が構える山岳大伽藍の、いわば境内のような高原を縫って、梓川がいくつもの池沼をちりばめながら流れ下る。 縄文時代には上高地一帯は水深300〜400mにも及ぶ古上高地湖が広がっていた。現在、われわれが歩きまわっているあたりは広…

田代池(長野県松本)

「ウォルター・ウェストンが愛した」と冠せられることが多い田代池は、大正池と河童橋のあいだに立地することから、上高地を訪れる観光客にとってははずせない要素になっている。 堆積物によって年々、浅くなっており、湿原だった部分は草原に、池は浅瀬のよ…

中之保池(仮称)(岐阜県郡上)

名水の町・郡上の奥に控える稚児山を越えた山間集落で見つけたため池。池名が分からなかったので、字名を仮称とした。 幅は狭いのに深さは10mもあるというから、かなりのドン深。フェンスはなく、「落ちたら助からない」という看板の文字がこわい。 上下二段…

六戸調整池(青森県六戸)

平池タイプの新しい農業用調整池。現代の平池タイプの貯水池はポンプで水を汲み上げて貯水したり、逆にポンプで配水したり、何をするにも電力依存のものが多い中、自然流下のみで貯水および配水を行えるよう地形を生かした設計が行われたエコな貯水池。 堰体…

山谷堤(山形県酒田)

やまやづつみ。 酒田野池群のひとつ。土地改良区が管理する周囲1kmクラスのなかなか大きな農業用ため池で、きれいな水をたたえた姿は心がなごむ。 池の縁起が記された石碑によると江戸初期に築造され、以後、池の周囲を水源林として植林や伐採など人の手がか…