水辺遍路

実踏・日本の湖沼 6,250湖

妙見の森ケーブルの池(仮称)(兵庫県川西)

この池の周辺は黒川という農村エリアで「にほんの里100選」に選ばれてもいる。 そんな里山を潤す立地にある里池にはぜひとも会ってみたいという気持ちで、ふらっと行ってみた名も分からぬ国道沿いの池。 池を見おろすところに「ケーブル前」というバス停があ…

三井木場堤(長崎県東彼杵)

みいこばつつみ。三井木場池。 捕鯨で財をなした儀太夫家の顕彰碑がたつ 大村湾を見おろす高台に東彼杵にあるため池群の代表格。これら江戸時代の新田開発に寄与したため池群は、捕鯨業で成功した深澤義太夫家が地域のために巨費を投じて造ったもの。 三井木…

久末ダム(福岡県福津)

ひさすえだむ。久末貯水池。久末総合公園。 一筋縄ではいかない奥深さ。 九州に行くと幹線国道沿いにあることから、何度も通りかかっていて気になっていたのに、いつも夜。カーナビに映った池の形状を見て、よさそうな池だなあと後ろ髪を引かれる思いで通り…

石井ダム(山口県柳井)

比較的なだらかな地形にあり、ダム湖というより野池の表情。堰体は土盛りのアースダムであるが、堤高は36メートルもあり、かなり壮観だ。 二車線の県道が左岸に沿いアクセス性もよい。 ブラックバス釣りではなかなか有望な池であったが、公園の案内板には「…

菊川湖(山口県周南)

川上ダムによって堰かれた貯水地。下流に周南の工業地帯が控えるだけあって、工業用水の確保が主目的の県営ダムである。 堰体わきに小さなダム公園をのせた人工島のような半島があるのがユニーク。このダム公園には堰体の天端を経てクルマでアプローチできる…

長楽寺堰(千葉県長生)

2018年冬の水抜きへらぶなやブラックバスの釣り場として雑誌などで紹介されたこともあり、房総の田園に包まれ、まったりとしたのどかさがたまらない長楽寺堰。 七年に一度の割合で水抜きを行う慣例があるということで、2018年冬はそのアタリ年だったのか、あ…

袖ヶ浦フォレストレースウェイの池(千葉県袖ヶ浦)

森の中のサーキットコース内にある調整池。 袖ケ浦フォレストレースウェイは房総横断道路・国道409沿いのなだらかな丘陵の森林にあり一帯はゴルフ場銀座。丘陵を利用した谷池が多いものの、その多くはゴルフ場敷地内に取り込まれている。 MAVIC PROにて撮影 …

霧島の湖沼群(宮崎県・鹿児島県)

霧島の火口湖めぐりマップ(ver.1.1 水辺遍路) 百名山「霧島」に穿たれた火口湖群。 「霧島山」は百名山のひとつに列せられてはいるが、現地に行くとそういう名の単独峰がないので戸惑った。地鶏や芋焼酎のブランド名で日本中でおなじみの名であるが、じつ…

白紫池(宮崎県えびの)

びゃくしいけ。 かつてはスケート場としてもにぎわった。 水深がほぼ1m前後という浅く外輪山はなだらかな丘陵状であることから、火口の巣のような霧島連山のなかでは古い火口であることが見てとれる。すぐ近くには2018年現在も噴火警戒がつづく硫黄山が目の…

六観音御池(宮崎県えびの)

ろくかんのんみいけ。 霧島火山群の北側山上に円形の火口湖が三つ集まり、えびの高原ミュージアムセンターを起点に2時間20分の行程の池巡り探勝路が設定されている。 三つの池は、不動池、白紫池(びゃくしいけ)と六観音御池。 遊歩道はよく整備されていて…

三四郎池(東京都文京)

青春小説の重要シーンの舞台となり、本のタイトルが池の愛称に。 本郷にある東京大学構内で憩いの場となっている池で、江戸時代初期に加賀藩主前田家の江戸邸内に泉水式の庭園池として築造され、本来の名は「育徳園心字池」である。 大学敷地内のくぼ地にあ…

長谷池(岡山県岡山)

玉野野池群のひとつ。池の後ろに控える貝殻山には岩の露頭も見える。 池の横を通る道はコンクリート舗装されているものの、ここに至るまでの道のりは、ちょっとした冒険気分。海が見えるのが気持ちいい。

新田池(岡山県岡山)

このヤブ穴をくぐれば新田池があるはずだがナビゲーションは確かに、そこが池へのアプローチ路への分岐であることを示している。 ここは貝殻山の尾根を走る県道。観光道路的なスカイラインの雰囲気をもっている。 新田池は玉野野池群のひとつだが、この県道…

家浦一号池(香川県豊島)

豊島野池群で最大のため池。 320あるという豊島野池群で最大のため池である。築造からおよそ一世紀、島の水がめとして田畑を潤してきた風格が漂う。湖面を渡ってくる風は穏やかだ。四年の歳月をかけた平成の大規模改修が平成21年に完了。池底の浚渫と堰体の…

壇山の池(仮称)(香川県豊島)

豊島野池群ではもっとも高い標高に。 島の最高峰である壇山の山頂展望台からフライト8分。 瀬戸内海に浮かぶ豊島はアートの島として、港近くの集落や海岸沿いの道には海外からの観光客が多い。 島の最高峰である標高340mの壇山の山頂近くにあるこの池にまで…

西之谷ダム(鹿児島県鹿児島)

にしのたにだむ。 ダムにむかないシラス台地に造られた、水を貯めないダム。 シラス台地にダム、という組み合わせ自体がきわめて異例。シラスという火山灰質の土壌は水をどんどん吸い込んでしまうため、貯水地にの立地としてはむいていない。前例のあまりな…

花宗溜池(福岡県八女)

はなむねためいけ。花宗池。犬山ダム。 トンガリ屋根の取水塔が景観にワンポイントを加味している。よく見ると外壁や連絡橋は土木遺産風の石積みモルタルっぽさを演出しており、なかなか凝っている。 花宗池を形成する犬山ダムはアースダムであるが、堤高は2…

五條市上野公園の池(和歌山県橋本)

こうずけこうえん。 アリーナのある総合スポーツ公園の構成要素として取り込まれた池。 よく見ると池の構造が興味深い。堤や取水設備らしきものは見あたらず、全体的に周囲の平地より一段低いくぼ地状の地形。流入部は紀ノ川から直接、短い支川が流れ込む。 …

オリーブ姫湖下の池溜(仮称)(千葉県南房総)

里見八犬伝の舞台でもある房総半島の中南部は、ひっそりと妖しい魅力を漂わせる池への遭遇率が高い地域だが、なかでも岩婦湖は忘れがたい池のひとつである。この岩婦湖の隣の沢筋に、お隣さんというか、姉妹湖とでもいうべき池を見つけたのは比較的最近のこ…

男池(兵庫県小野)

鴨池。 かつては叉手網による鴨猟も行われた野池。 農業用のため池。男池、女池、皿池の三つの池が肩を寄せ合うようなかっこうで立地。 男池と女池を合わせて、鴨池という呼称もあるようである。コハクチョウも含む2,000羽もの水鳥が越冬し、かつては叉手網…

奥飛騨温泉の池(仮称)(岐阜県神岡)

シーズン中は要予約のレールマウンテンバイク 2018年「渓谷コース」が新設。ネット先行予約は2月末から。 池は、2006年に廃線となった神岡鉄道の奥飛騨温泉口駅から200mほどの河岸段丘上にある。かつては温泉施設の池だったのかと思わせるような構造をもつが…

松木ダム(大分県玖珠)

灌漑用の重力式コンクリートダム。ダムサイト左岸側に小さな管理所と駐車スペースがあるが、堰体天端および湖岸には降りられず、雛壇からダムを見おろすかっこうになる。右岸側は天端とフラットになっており、徒歩で歩ける。 ブラックバスが生息。

楯山溜池(山形県大江)

たてやまためいけ。楯山公園。左沢楯山城趾。楯山公園から見おろす最上川の大屈曲 交通の要衝にして天然の要害。中世城郭跡にあるダムスペックのため池。 最上川の大屈曲を眼前に見おろす爽快さ。楯山公園のある段丘の上には、かつて寒河江大江氏によって築…

あやめ池(山形県大江)

楯山公園。左沢楯山城趾。 国道沿いにある楯山公園駐車場から、ショートカットルートだと100mほど、ゆるやかな迂回路では400mほど歩く。(分岐点は下写真)あやめ池はキャンプ場の林間内にたたずむ池で、少年少女の林間学習の一環だろうか、浮子桟橋のような…

大鳥池(山形県大江)

楯山公園。左沢楯山城趾。 楯山公園駐車場から楯山溜池までは、キャンプ場を抜けて400mほど歩いて行くことになったが、その際に溜池のすぐ手前にあった水遊び場のような小池があった。 「大鳥池」という看板があった以上、見過ごせない。 大鳥池といえば、幻…

谷沢堤(下の沼)(山形県寒河江)

谷沢農村公園いこいの森。 公園として整備されており、トイレ、駐車場完備。 上下に大きな池とその間にもうひとつの池があり、公園案内には「上の沼」「下の沼」「中の沼」と記載されている。 上の沼は池の周囲に遊歩道が整備されている。下の沼はへらぶなや…

然別湖(北海道鹿追)

しかりべつこ。宝石のようなミヤベイワナは然別湖の固有種 宝石のような固有種を生みだした道央の天然湖。 然別湖の誕生はカルデラ湖とも火山性の堰止湖ともいわれ定説は確定していないが、いずれにしても太古からの天然湖であることは間違いない。 この湖が…

東の池(神奈川県大磯)

覆い尽くすほどの蓮が2015年に突然消失。2018年に水抜き。 四年ぶりに訪れて驚いた。池を覆い尽くすほどだった蓮の姿がどこにもない。冬場は立ち枯れ色あせた果托が風に吹かれる光景がふつうだが、蓮そのものの痕跡がどこにも見あたらない。 調べてみると201…

夕田池(福岡県豊前)

豊前はため池が多く、ブラックバスの野池釣りなどで人気のエリアである。この野池群は県境を越えた大分県側の豊後エリアと連続し、構造や地形などから、ひとつのため池文化圏と考えてよさそうだ。 豊前と豊後を合わせて「豊国(とよのくに)」という律令制以…

土木遺産・産業遺産の水辺

東洋のマチュピチュと鉱山廃墟跡の道の駅にはさまれた鹿森ダム(愛媛) 水辺を支える叡智と土木技術。 日本の池・湖沼の99パーセント以上(※水辺遍路試算)は人の手が生みだしたというと驚かれるだろうか。 わずか1パーセントに満たない天然湖沼でさえも、そ…