水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

入畑ダム(岩手県北上)

いりはただむ。

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ダム建設のクレーンが据えられていた足場が展望所に。空撮機材なしに絶好のダムビューが得られる。

ダム建設時の大型クレーンの足場となった場所を展望公園として活用している。堰体の脇を支える山へと1.5車線の道をのぼって行くと、タイルアートが待つ展望台が現れた。駐車スペースもありマイカーでも問題ないが、ここに超大型クレーンが据えられていたのであれば、あの1.5車線路で少しずつ部材を運んでクレーンを組み立てたということだろう。
超大型クレーンといえば、高知県で見た和倉ダムの建設現場では、親切にも堰体を見おろせる一等地に一般向けの展望所が容易されていた。そのかわり、クレーンの足場は何とも細く狭いところに。

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高知県の和倉ダムの建設現場。クレーンの足場がすごい(2016年)


入畑ダム岩手県が管理する多目的ダムで、北上市街地からのアクセスはよい。居並ぶクレストゲートのうち、左右両端の一門ずつが鋼製ゲート付き。越流部は両端だけ少し低くなっているので、左端だけや、左右両端からの放水はよく見られるシーン。
ダムファンのあいだではピンク色のゲートが目を捉えるようだが、桃色と青磁色の配色はダムの鋼製ペイントではときどき見かける。

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岡山県の九賀ダムで見た配色。


高規格な二車線路と橋梁で楽にアクセスできるインレット側に入畑ダム上流公園があるが、公園といってもボートスロープと駐車スペースがある程度のようだ。SUPを出艇している人もいるようなので、カヤックフィッシングあたりもやってみたい場所である。
ダム下流側に日帰り温泉もあり、上流側には夏油高原も。


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訪れた日は、左側のクレストゲートから放水された水が、階段状の減勢工を滝のように下っていた。
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入畑ダム展望台と駐車場。


マークした場所はボートスロープ。