水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

津刈ダム(青森県平川)

つかりだむ。

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堰体に取り付く階段が、ここが津刈ダムであることの証。

ダムが、ほぼ消失していた。
改修のための水抜きとかそういうレベルではない。1962年竣工の県営アースダムという津刈ダムの予備知識がなかったので、ここ現場で何か重大な見落としでもしたのかと周辺を歩きまわり、とりあえず切り崩された堰体のようなものを写真におさめた。
あとで昔の津刈ダムの写真と見比べると、堰体に取り付く階段の位置や、堰体下の道、水田の様子が同じだったので、ここが津刈ダムであることは間違いなさそうだ。
その後、県の事業計画を見つけた。すぐ上流側に久吉ダムが稼働したことで役割が減少。今後の決壊リスクなどを鑑みて廃ダムが決定。
足かけ10年の歳月と15億円(国庫は55%)を投じて2020年に廃ダム工事が完了することになっている。

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貯水池部分。右側に切り崩された堰体が見える。